冠稲荷神社を県指定重文に 牛田廃寺跡を県指定史跡に 群馬県文化財保護審議会が答申 新創設の「県登録文化財」には4文化財を登録へ

群馬県の文化財保護審議会は1日、太田市の冠稲荷神社を県指定重要文化財に、藤岡市の牛田廃寺跡を県指定史跡にそれぞれ新たに指定するよう知事に答申しました。

県文化財保護課によりますと太田市の冠稲荷神社は本殿拝殿など3棟が1722年から1857年に建てられ、彫刻による装飾の発展過程をよく示し、著名な彫物師が関与しています。また藤岡市の牛田廃寺跡は県内でも古い寺院跡の1つと考えられ、奈良時代以降、仏教文化が地域に定着していく社会の一端を知ることができるとされています。

一方、従来の指定制度を補いより多くの文化財保護を図るために今年度から創設された「県登録文化財」には、高崎市の吉井郷土資料館、嬬恋村の旧三原郵便局舎、上毛かるた関係資料、相沢忠洋関係資料の4つの文化財が今回はじめて登録されることになりました。県文化財保護審議会の戸所隆会長は登録の意義について「群馬の地域性を発信する大きな役割を持つ」などと話しました。

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