水資源機構 イネの高温障害防ぐため取水口を通常よりも上流に切り替え

異例の暑さでコメ作りへの悪影響が懸念されることから、農業用水の水温を下げてイネの高温障害を防ごうと、群馬用水は5日から取水口を普段よりも上流に切り替えました。高温対策で取水口を切り替えたのは、全国的に猛暑に見舞われた2013年以来11年ぶりです。

水資源機構沼田総合管理所によりますと、イネは穂が出てから20日間の平均気温が27度を超えると、デンプンが詰まりきらないうちに成熟してしまう「白未熟粒」が発生しやすいとされています。気象庁が5日発表した2週間気温予報では前橋の最高気温が32度から35度となっていて高温が続くと予想されることから、農業関係者などと協議して取水口の切り替えを決めました。群馬用水は利根川から取水していて、普段は沼田市の綾戸取水口から取水していますが、およそ1・4キロ上流の予備取水口に切り替えました。これにより、水温が3度から4度下がるということで、水田の温度を下げる効果が期待されます。

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