高崎市のヤングケアラー支援事業 これまでに50家庭にサポーター派遣 支援受けたのは中学生が約4割で最多


高崎市は、家事や介護などを日常的に行う児童・生徒=ヤングケアラー支援事業の実施状況を明らかにしました。市では市内のヤングケアラーのいる家庭にサポーターを派遣し、1日2時間、週2日を上限に家事や介護などを支援する事業を行っています。

市によりますと、事業開始の2022年9月から8月21日までに153件の相談が寄せられ、このうち50件の家庭にサポーター派遣の支援が行われました。支援を受けたヤングケアラーは中学生が38%で最も多く、ついで小学生、高校生がそれぞれ3割程度となっています。

支援を受けた家庭は1人親が目立ち、保護者が体調を崩し家事などができないケースが多く、重病の母親を小学生の子どもが1人で世話をしていた事例もありました。このほか兄弟や祖父母の世話や介護など状況は様々だということです。支援に関する相談は、学校関係者から寄せられるケースが全体の半数を占め、ついで市の福祉部署、家族・本人と続いています。

高崎市の富岡賢治市長は22日記者会見で「当初の想定と違ったのは(中高生だけでなく)3分の1が小学生。対策をしっかりやっていきたい」などと話しました。

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