前橋市のシンボル「前橋テルサ」解体へ 多額の財政負担、事業者採択問題の解決糸口つかめず

2023年3月から閉館状態が続いている前橋市千代田町の複合施設・前橋テルサについて、市は23日建物の解体を発表しました。

前橋テルサは、前橋市と群馬県、雇用促進事業団の3者で建設して1992年にオープン、2004年に市が買い取りました。採算が見込めず市に財政負担が生じていることから民間への売却を公募しましたが、引受先が見つからず、存続は困難と判断しました。市産業政策課によりますと、閉館後も維持費などで年間およそ4千万円の財政負担が発生しています。また、再稼働するには施設の改修・更新で20億円近い負担が見込まれるということです。建物は2025年度から2026年度に解体し、跡地は、周辺の再開発の工事で一時的に利用できなくなる中央イベント広場の代替広場として活用を検討します。

23日の定例記者会見で前橋市の小川晶市長は、「関係機関と10年以上かけて熟慮した結果。持続可能な社会をつくっていくことが重要だと思いこのような方向性を持たせていただいた」と説明しました。

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