心房細動の最新の治療法 県立心臓血管センターが県内ではじめて実施


(図=群馬県立心臓血管センター提供)

心臓の心房が細かく震えて脈が乱れる心房細動を高電圧で治す最新の治療法を、群馬県立心臓血管センターが県内で初めて実施したと発表しました。

心房細動の治療はカテーテルで高周波の電力を流して原因部分を焼いたり、バルーンで細動の原因となる異常な電気信号を遮断する治療が一般的でした。一方、新しい治療法ではカテーテルで心臓の筋肉に高電圧をかけ、細胞膜に無数の小さな穴を空けることで異常な細動を取り除きます。これまでの治療より心臓周辺の臓器への影響が少なく、合併症のリスクも低いことから患者の負担軽減が期待されます。県立心臓血管センターでは7月31日、県内在住の70代男性に対しはじめてこの治療法を実施しました。男性は術後2日で退院し、経過も順調ということです。

県立心臓血管センターの中村紘規医師は「今後心房細動は高齢化にともなって患者数が増えてくると思うので、より多くの患者さんに安全な治療法をお届けしたい」と話しました。

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