高崎市の富岡賢治市長は、先月行われた旧陸軍堤ヶ岡飛行場の跡地活用に関する県との合同記者会見での発言に複数の誤りがあったとして、12日臨時記者会見を開いて謝罪し発言の一部を撤回しました。
撤回した発言は、飛行場跡地の土地で土地改良事業や農道整備などが行われたのに「戦後一貫して整備をしてこなかった」とした発言や、認定農業者がいるのに「今の農地は自家栽培、零細な農業」などと述べた部分などです。
また農林水産省との調整について「ハードな戦いになる」とした発言や、農地政策に関する国の方針について農地面積確保や荒廃農地再生のみを推進しているとした発言も撤回しました。地元の農業関係者などから市に対して発言の訂正を求める指摘があったということです。
高崎市の富岡市長は会見で「認識不足、事実誤認があった。私の発言により大変なご迷惑をかけた今後はこれまで以上に丁寧かつ真摯にご説明申し上げることをお約束する」などと話しました。
市では議事録の訂正とあわせて跡地活用プロジェクトの基本構想にも一部に同様の誤りがあったとして内容を修正しました。堤ヶ丘飛行場跡地をめぐっては県と高崎市がIT関連企業の誘致やデジタル技術活用などにより新たな街作りを目指しています。