前橋中心市街地の馬場川沿いで遊歩道などの再整備事業が完了し、市は歩行者通行量が事業前より1割以上増加したと明らかにしました。市から事業を委託された都市再生推進法人「前橋デザインコミッション」が2021年9月から2024年7月まで、前橋中心市街地 馬場川エリアの遊歩道やトイレなどを改修しました。
市市街地整備課によりますと、事業前、馬場川エリアでの1ヶ月あたりの平均歩行者通行量はおよそ4万5千人でしたが、再整備事業の進んだことし6月には1ヶ月間の歩行者通行量が5万人を超え、およそ12パーセント増加したということです。この再整備事業はSIB=ソーシャル・インパクト・ボンドという行政が民間に事業委託し、成果に応じて報酬額が変わる仕組みを導入して行われました。まちづくり分野でSIBが導入されたのは全国で初めてです。前橋デザインコミッションの日下田伸企画局長は、「工事がゴールではなくフィードバックをして、継続していくことがポイントだと思う」と話しました。前橋市の小川晶市長は「かなり他の自治体からも注目された。まちづくり分野以外でも民間との連携を模索したい」と語りました。