群馬県立病院で昨年度発生した医療事故やヒヤリ・ハット事例の報告数は4病院あわせて4364件で、前年度より100件以上多く2年連続で増加したことが分かりました。
県病院局によりますと昨年度の医療事故やヒヤリ・ハット事例の報告数は、がんセンターが1522件で最も多くついで心臓血管センター1009件、小児医療センター969件、精神医療センター864件となり、前年度より全体で128件増加しました。このうち98.9%が患者への被害が無いか、影響が軽微で医療従事者がヒヤリまたはハッとしたヒヤリ・ハット事例でした。
心臓血管センターとがんセンターでは「検査」関連の報告が多く、精神医療センターでは皮膚の損傷や床ずれ、暴力行為など観察不足に関する報告、小児医療センターでは「ドレン・チューブ類の使用・管理」に関する報告が多かったということです。
一方、医療事故は4病院あわせて47件で、 前年度の倍以上となりこのうち1件で患者が死亡しました。県病院局経営戦略課の担当者は報告の増加理由について、医療事故の可能性があるものはしっかり報告するよう周知したことが考えられるとしています。