サクラの木などに寄生して食い荒らす特定外来生物クビアカツヤカミキリの群馬県内の2024年度の被害状況が発表され、被害を受けた樹木の本数がはじめて1万本を超えました。
県自然環境課によりますとクビアカツヤカミキリの活動期にあたる2024年4月から8月末までに被害を受けた樹木は1万508本で、前の年度の7657本から3割以上増加しました。前の年度まで被害が確認されていなかった吾妻、利根・沼田地域でも被害が確認され、被害発生地域が拡大しています。被害が拡大した要因について県自然環境課はクビアカツヤカミキリの成虫が車などに付着して移動し、被害を受ける地域が拡大した可能性があるとしています。今年度は新たに沼田市、渋川市など8市町村で被害が確認され、これまでに被害が確認された地域は24市町村になりました。
県は、クビアカツヤカミキリの投稿ネット「ぐんまクビアカネット」などの早期発見の取り組みを強化し、被害発生地域の拡大防止につなげたいとしています。