国の文化審議会は22日、前橋市の江原本家清芳山荘など4件と下村家住宅主屋など2件、みなかみ町の廣池千九郎谷川記念館麗澤館など4件の、あわせて10件を建造物の登録有形文化財にするよう文部科学大臣に答申しました。
県文化財保護課によりますと、このうち前橋市富士見町赤城山にある江原本家清芳山荘は大正2年=1913年日銀副総裁を務めた木村清四郎の邸宅として東京都内に建築された建物を移築したもので、上質な近代和風建築です。前橋市紅雲町の下村家住宅主屋は江戸末期の建築で、構造や造作の大部分は当初の状態を維持しています。また廣池学園を創設した廣池千九郎が晩年を過ごした施設からなるみなかみ町の谷川記念館と大穴記念館の4件はいずれも昭和初期の建築です。登録後の県内の建造物の登録有形文化財は354件、141カ所となります。