養護施設・介護施設の職員などによる2023年度の高齢者虐待の相談や通報件数は統計開始以降最も多かったことが群馬県のまとめで分かりました。
それによりますと相談、通報の件数は49件で、2006年度の統計開始以降最多となりました。このうち実際に虐待が認められたのは13件で、こちらも統計開始以降最も多くなりました。虐待の種別では「身体的虐待」が12件でもっとも多く、次いで「心理的虐待」が9件、「性的虐待」が5件などとなっています。施設、事業所の種別では特別養護老人ホームや、有料老人ホームでの虐待が目立ちました。県介護高齢課は相談、通報件数が増えている要因について「虐待に関する認識が広まり、相談先の周知が進んだことで相談件数が増えた可能性がある」としています。