座繰やマブシ、猫絵も 「群馬の養蚕・製糸用具」県重要有形民俗文化財に指定

高崎市の県立歴史博物館が所蔵する群馬の養蚕・製糸用具638点が、群馬県の重要有形民俗文化財に指定されることになりました。31日、県文化財保護審議会が開かれ、指定を答申しました。

県立歴史博物館が1979年の開館前から収集してきたもので、カイコを飼うための籠や繭を作らせるためのマブシなど飼育の工夫を表す養蚕用具508点と、取れた繭から手作業で生糸を生産するための座繰などの製糸用具130点です。
これらを7種類の用具に分類していて、カイコに害をなすネズミをよけるための猫絵やお札も信仰・儀礼用具として含まれています。古くは江戸時代の用具もあります。系統的に収集されていて、近世から現代の群馬における蚕糸業の変遷を理解する上で欠くことの出来ない資料と評価されました。

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