去年一年間に群馬県内で発生した山岳遭難は121件で、過去4番目の多さだったことが群馬県警のまとめで分かりました。
県警地域課によりますと、去年の遭難発生件数は前の年より26件減って121件でした。調査が始まった1986年以降最多だった前の年に比べて減ったものの、過去4番目の多さでした。遭難者数は前の年より24人減って135人、死者は前の年より1人増えて13人でした。県内の遭難発生件数、遭難者数はいずれもおととし、新型コロナウイルスが5類に移行して登山者数が増えたことなどが影響して過去最多となりましたが、登山ブームで登山者数全体が増えたことなどから、遭難発生件数、遭難者数ともに高止まりしている状況です。山岳別の遭難者数は谷川連峰の31人が最も多く、尾瀬21人、妙義15人と続いています。県警地域課は登山に行く際は登山届を提出し、体力や技術に応じた無理のない登山計画を立てることや、体調不良や天候が急変した場合は途中で下山するよう呼びかけています。