群馬銀行は7日、顧客の口座から不正に金を引き出すなどしておよそ260万円を着服したとして、40代の男性行員を懲戒解雇処分したと発表しました。処分は2月4日付けです。
処分をうけたのは、コンサルティング営業本部に勤務していた40代の男性行員です。群馬銀行によりますと、男性行員は県内に住む顧客の男性に定期預金の作成を依頼し、手続きに必要と嘘をついてキャッシュカードを預かり、1月19日から21日の間に預金213万円を着服したほか、手数料が現金で必要と嘘の説明をして現金48万円を不正に受け取ったということです。
1月21日、銀行内のモニタリングシステムで不審な取引が見つかり、その後の調査で発覚しました。男性行員は、着服した金をライブ配信サイトの「投げ銭」などに使ったと話しているということです。銀行が被害者に全額を返金し、男性行員からの弁済も済んでいるため刑事告訴はしないということです。
群馬銀行では、去年も新紙幣への両替名目で顧客から5千万円以上を着服したとして行員を懲戒解雇処分していて、度重なる不祥事を重く受けとめ一層の内部管理体勢の強化をはかるとしています。