前橋市は、このほど聴覚障害者向けの防災マニュアルを作成しました。前橋市が障害者向けの防災マニュアルを作るのは今回が初めてで、障害者団体やサービス事業所などで組織する市自立支援協議会手話施策検討部会が作成しました。
マニュアルでは、地震や大雪、風水害、土砂災害に対する備えや対応方法、避難のタイミングなどを説明している他、障害者本人と地域の人々に向けたコミュニケーションについての記述もあります。
市聴覚障害者福祉協会会長で自らも聴覚障害がある山田浩臣さんは、東日本大震災では聴覚障害者の死亡率が一般の人の2倍だったことや避難所でのコミュニケーションが難しいことなどを指摘し、マニュアルの制作は防災を自分のこととして意識して欲しい意図があると説明しました。
マニュアルは来月1日から市役所などで配布するほか、市のホームページでも公開しています。