豚熱殺処分後の血液等流出の公表について山本群馬県知事が陳謝


ことし2月前橋市内の養豚場で発生した豚熱で、殺処分した豚の血液などが川に流出したと県が16日発表したことをめぐり、群馬県の山本一太知事は17日の定例会見で、発生直後に公表しなかったのは私の判断だったとして、「ご心配をおかけした皆様に率直にお詫びを申し上げたい」と陳謝しました。

山本知事は流出の確認直後に担当部から連絡があったものの、水質検査で有害物質は確認されず、風評被害や場所の特定につながるおそれや、地域住民から公表を望まない声があったため直後に公表しなかったと説明しました。そして隠蔽する意図は全くなかったとしました。

県によりますと、ことし2月21日県内11例目の豚熱が前橋市内の養豚場で確認され、およそ8000頭の殺処分が2月28日に終了しましたが、直後に近くの川に赤い液体が流出しました。埋却場所近くにあった地下水を川に排水するパイプに流出した血液などが混ざり数百メートル離れた川に排出されたとみられます。川へつながる排水パイプを閉鎖し流出は数時間でおさまったということです。

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