前橋市が整備を進めてきた「前橋空襲と復興資料館」が今月28日、前橋市南町の昌賢学園まえばしホール内に開館することになり、23日マスコミに公開されました。
前橋空襲は、終戦間際の1945年8月5日にアメリカ軍の爆撃が行われ500人以上の死者が出ました。戦後80年、空襲体験者が亡くなってゆき、もので伝えなければならない時代となり公的な資料館がつくられました。空襲の記憶を風化させまいと2019年から官民で検討を重ねて開館に結びつきました。
資料館では、民間から寄贈された召集令状や戦意高揚のレコード・雑誌・ポスターなどの資料展示と、市が戦後19年の年に編纂した記録や市民の空襲体験を収めた文集、アメリカの公文書などをもとに制作したおよそ30分にわたる映像などで、戦争中の暮らしや前橋空襲について展示解説しています。また、空襲直後から戦後に続く復興の様子も紹介しています。資料館検討委員会の委員長で、展示の監修も手がけた手島仁さんは「80年前は前橋市も戦場だったことを理解して、平和について考えて欲しい」と話しています。
28日にオープニングセレモニーが行われ、開館します。開館時間は午前10時から午後5時までで、入館料は無料です。毎週火曜日と年末年始は休館します。