坂本さんは、前橋市出身・在住。
世界バドミントン連盟に所属する国際審判員で、今年の夏のパリオリンピックで日本人女性で初めてオリンピック バドミントン競技の審判を担当しました。
そんな坂本さんは、今年の3月まで30年ほど英語教諭として県内の高校に勤めていました。
小学生から大学生までバドミントンを続けてきた坂本さんは、バドミントン部の顧問をしていたことからルールを確認するため国内のバドミントンの審判員の資格を取得。
その後、英語の教員だったこともあり国際大会で審判を務められる国際審判員にチャレンジすることを勧められました。
ずっと教えてきた英語を使って大好きなバドミントンに携われる国際審判員に魅力を感じ、挑戦することを決心しました。
教員としてクラス担任や英語の授業を担当しながら、国際審判員の試験を受けることはやはり大変だったそうです。
まずは、アジアバドミントン連盟に所属するため、アジアジュニアの大会での試験に挑戦します。
坂本さんはその試験を突破し、2012年にアジアバドミントン連盟の認定の審判員になりました。
その後アジア大会で行われる試験を突破し、2016年に認定の審判員から公認の審判員になりました。
そうして2018年には、世界選手権などの大きな大会での試験に見事合格し、ようやくオリンピックの審判を担当する資格が得られる、「世界バドミントン連盟(=BWF)」に所属する国際審判員になりました。
このような大会はすべて外国で行われるため、教員と両立して行うと休みがほとんどなくなってしまうそうですが、それでも続けたいと思えるやりがいがあったのだとか。
1つは教員として、夢を追いかけて実現していく姿を生徒に見せられること。
2つ目は世界で活躍するバドミントン選手や、様々な国からきた審判の方と交流できること。
そしてそんな風に英語を使って交流できる楽しさを生徒に伝えることができること。
審判員としての活動が、教員の仕事にも繋がっていたそうです。
そんな坂本さんには、審判をする上で意識していること、モットーがあります。
審判をする上で、常に強くあることが一番大事だと言われているそう。
ただ、小柄で人に厳しくすることが苦手な坂本さん。
優しい雰囲気で安心してプレーできる空気作りも大事だと、威厳を出すことよりも自分らしさを大事にした審判を心がけています。
そのような人柄から選手と仲良くなることもあるそうですが、審判をするときは個人的な感情や先入観を一切持たないことも大事なポイントです。
今週のグンマドンナは、前橋市出身・在住のバドミントン国際審判員、坂本恵美さんをご紹介しました。
来週は、パリオリンピックの審判を務めたときのお話を伺っていきます。お楽しみに!