11/27 読み聞かせグループ 萠えぎの会

今週も、前橋を拠点に活動する読み聞かせグループ「萠えぎの会」をご紹介します。
代表の猿木尚子さんにインタビューしました。

「萠えぎの会」は1974年に活動をスタート。現在のメンバーは25名。60代~70代が中心で、最高齢は93歳の方も在籍しています。
前橋こども図書館を拠点に、高齢者施設や介護ホーム、保育園、児童養護施設、特別支援学校、土屋文明記念文学館などでもおはなし会を行っています。

2022年には、本の活動で貢献した団体に贈られる「野間読書推進賞」を受賞しました。

読み聞かせでは、かなり下読みに時間をかけ暗記できるくらいまで読み込んでおくそうです。子供たちにアイコンタクトをしながら読み聞かせをするため、途中で本から目を離してしまっても、すぐに読んでいる場所に戻れるようにするためです。

また、は手作りのパネルシアターを使った読み聞かせを行うほか、前橋こども図書館の入り口の「歳時記飾り」にも力を入れています。
その他、『牛乳パックで作るからくり絵本』のワークショップなども行い、様々な角度から子どもたちに楽しさを届けています。

活動から四半世紀。
これからの活動にも注目です!

 

11/20 読み聞かせグループ 萠えぎの会

前橋を拠点に活動する読み聞かせグループ「萠えぎの会」をご紹介します。
代表して、萠えぎの会 会長 猿木尚子さんにお話しを伺いました。

萠えぎの会の活動は、読み聞かせという言葉がそれほど浸透していなかった1970年代に始まりました。「女性の生き方」をテーマとした前橋中央公民館の講座を受講した10人が集まり、1974年に発足しました。

現在のメンバーは25名。60代~70代が中心で最高齢は93歳の方も在籍しています。
前橋こども図書館を拠点に、高齢者施設や介護ホーム、保育園、児童養護施設 特別支援学校、土屋文明記念文学館でもおはなし会を行っています。

そんな萠えぎの会は、2022年に「野間読書推進賞」を受賞しました。
地域において、長年 本の活動で貢献した団体に贈られるものです。

拠点とする前橋こども図書館では、月に3回「おはなしの会」と、赤ちゃん向けの「はじめて絵本のおはなし会」を開催しています。どんなお子さんが来ても対応できるように、色々な絵本を読んでイメージし、暗記できるくらい下読みをしっかりしているとか。

来週も、前橋を拠点に活動する読み聞かせグループ「萠えぎの会」をご紹介します。

どうぞお楽しみに!

前橋こども図書館 おはなしの会はこちら

11/13 バドミントン国際審判員 坂本恵美

坂本さんは、前橋市出身・在住。

世界バドミントン連盟に所属する国際審判員で、今年の夏のパリオリンピックで日本人女性で初めてオリンピック バドミントン競技の審判を担当しました。

教員の仕事と平行して国際審判の活動を行っていた坂本さん。

パリオリンピックの審判のオファーは、坂本さんが伊勢崎清明高校の教員をしていた1年前に連絡が来たそうです。

「国際審判になったからにはオリンピックで審判をしたい」と志していた坂本さんですが、コロナ禍であまり海外の大会にできていないこともあり不安に思う気持ちが大きかったそうです。

そこで、オリンピック本番までにできるだけ多くの国際大会で経験を積むため、30年ほど続けた教員を今年の3月で退職する決断をしました。

そしてオリンピックに向けては、昨年の9月にアジアのオリンピックと言われるアジア大会、今年1月にマレーシア、3月にフランス、5月にタイ、6月にオーストラリア、7月にカナダと世界各国の国際大会で審判し、経験を積んで挑みました。

このように数々の大会を経験していても、やはり当日は緊張するそうです。

特にプレッシャーを感じる場面が、最初の選手の名前を紹介するアナウンス。

審判もパフォーマンスを上げることが求められることから、呼び慣れない世界各国の選手の名前を真っ直ぐカメラを向いて間違えずにアナウンスしなければなりません。

ここで間違えてしまうと試合中も自分の中で引きずってしまうそうで、かなりプレッシャーがかかるところなのだそうです。

そして何より難しいことが、咄嗟の判断です。

ネット際のタッチやオーバー、服に触ってシャトルがアウトになることなどは全てフォルトという反則になるそうです。

ビデオ判定はラインのインアウトの判断しかできず、フォルトの判定は全て主審である坂本さんがしなければなりません。

常に向上心を持ってチャレンジし続け、目標の1つだったオリンピックの審判を担当した坂本さん。

この先の目標は、BWF所属のセミプロの審判になることです。

今は1試合担当するごとに報酬をもらっていますが、お土産を買ったらほとんど残らないほどだそうです。

セミプロは、1年間の給与をもらって各大会に派遣されるシステムなので、安定して審判の活動を続けることができます。

ただ、セミプロになるのも狭き門。

次の募集は2026年にあるので、今は英語力と審判技術を高めていきたいと語ってくれました。

そしてその努力の先にロサンゼルスオリンピックと、坂本さんの挑戦は続きます。

 

11/6 バドミントン国際審判員 坂本恵美

坂本さんは、前橋市出身・在住。

世界バドミントン連盟に所属する国際審判員で、今年の夏のパリオリンピックで日本人女性で初めてオリンピック バドミントン競技の審判を担当しました。

そんな坂本さんは、今年の3月まで30年ほど英語教諭として県内の高校に勤めていました。

小学生から大学生までバドミントンを続けてきた坂本さんは、バドミントン部の顧問をしていたことからルールを確認するため国内のバドミントンの審判員の資格を取得。

その後、英語の教員だったこともあり国際大会で審判を務められる国際審判員にチャレンジすることを勧められました。

ずっと教えてきた英語を使って大好きなバドミントンに携われる国際審判員に魅力を感じ、挑戦することを決心しました。

教員としてクラス担任や英語の授業を担当しながら、国際審判員の試験を受けることはやはり大変だったそうです。

まずは、アジアバドミントン連盟に所属するため、アジアジュニアの大会での試験に挑戦します。

坂本さんはその試験を突破し、2012年にアジアバドミントン連盟の認定の審判員になりました。

その後アジア大会で行われる試験を突破し、2016年に認定の審判員から公認の審判員になりました。

そうして2018年には、世界選手権などの大きな大会での試験に見事合格し、ようやくオリンピックの審判を担当する資格が得られる、「世界バドミントン連盟(=BWF)」に所属する国際審判員になりました。

このような大会はすべて外国で行われるため、教員と両立して行うと休みがほとんどなくなってしまうそうですが、それでも続けたいと思えるやりがいがあったのだとか。

1つは教員として、夢を追いかけて実現していく姿を生徒に見せられること。

2つ目は世界で活躍するバドミントン選手や、様々な国からきた審判の方と交流できること。

そしてそんな風に英語を使って交流できる楽しさを生徒に伝えることができること。

審判員としての活動が、教員の仕事にも繋がっていたそうです。

そんな坂本さんには、審判をする上で意識していること、モットーがあります。

審判をする上で、常に強くあることが一番大事だと言われているそう。

ただ、小柄で人に厳しくすることが苦手な坂本さん。

優しい雰囲気で安心してプレーできる空気作りも大事だと、威厳を出すことよりも自分らしさを大事にした審判を心がけています。

そのような人柄から選手と仲良くなることもあるそうですが、審判をするときは個人的な感情や先入観を一切持たないことも大事なポイントです。

今週のグンマドンナは、前橋市出身・在住のバドミントン国際審判員、坂本恵美さんをご紹介しました。

来週は、パリオリンピックの審判を務めたときのお話を伺っていきます。お楽しみに!

10/30 産婆 山田りえこ

今週も、自宅出産を専門とする産婆・助産師の山田りえこさんをご紹介します。

山田さんは、鹿児島県の奄美大島出身。群馬在住の妊婦さんの自宅出産をサポートするため
引っ越してきたのを機に、群馬に移住することになりました。

山田さんは、医学的なリスクなどを考えると「自宅出産は勧めていない」と明言します。
「お母さんたちがどうしたいか」を第一に考え、お産をサポートしているとか。

山田さんに自宅出産のサポートをお願いする理由は様々。「きょうだいや祖父母に見守られながら日常の中でお産したい」という声や「分娩台での出産がイメージできない」という声もあるそうです。

1年間に3~5人のお母さんをサポートするのが体力・気力的にもベストという山田さん。
今後は、自宅出産をしたいというお母さんの思いを実現するため、山田さんのような助産師の横のつながりを作っていくことが目標、と話してくれました。

お産をサポートしたお母さんとは、出産後も長く交流が続きお子さんの成長に寄り添えるのが、この仕事の醍醐味!と話してくださいました。

山田りえこさんInstagramはこちら

10/23 産婆 山田りえこ

山田りえこさんは、鹿児島県の奄美大島出身。
2年前に群馬に移住してきました。
自宅出産を専門とする産婆・助産師として活動しています。

山田さんが師と仰ぐのは、全国各地で自宅出産のお手伝いを引き受けてきた
宮城県出身の須江孝子(すえ・たかこ)さんという助産師です。
須江さんとの出会いがきっかけになり、病院勤務の助産師から自宅出産の助産師になりました。お母さんに全身全霊で寄り添う姿に感動したそうです。

群馬で自宅出産をサポートするために引っ越し、そのまま移住することになった山田さん。
「自宅で出産したい」というお母さんたちの思いに応えていますが、医学的なリスクなどを考えると「自宅出産は薦めていない」と話します。あくまでも「お母さんがどうしたいか」の思いに寄り添い、その実現のお手伝いをしています。

自宅出産は、日常を感じられるところが魅力と話します。

来週も、自宅出産を専門とする産婆・助産師の山田りえこさんのインタビューをお届けします。
どうぞお楽しみに!
山田さんInstagramはこちら

山田りえこさんドキュメンタリームービーはこちら

10/16 高校教諭 小関かなこ

今週も桐生市出身・在住の37歳、高校教諭の小関かなこさんをご紹介します。

小関さんは現在母校の桐生市立商業高校に勤め、ビジネス研究部の顧問として地域を盛り上げる活動を精力的に行っています。

去年から、わたらせ渓谷鉄道と連携して”ゾンビトレイン”という活動をしています。

ゾンビトレインは、コロナ禍で減ってしまったお客さんを呼び込むため、日光市の副市長とわたらせ渓谷鉄道の社長が始めた企画です。

お化け屋敷のような装飾をした電車内で、プロの怖がらせ隊がゾンビの格好をして乗客を脅かしたりダンスで楽しませたりしています。

1年目は演劇部のみがゾンビになり、ゾンビトレインに参加していました。

その活躍を見たビジネス研究部の生徒から、違う形で私たちもゾンビトレインを盛り上げたいと小関さんに相談があり、今年はゾンビトレイン内で販売する飲み物の商品開発をしました。

ゾンビトレインにふさわしい怖い雰囲気を出すため生徒が考案した飲み物が、「血の池目玉ジュース」。

ブドウの炭酸飲料で血の池を表現し、インパクトのある目玉を浮かべました。

そして、ビジネス研究部は今年の9月桐生市にオープンしたスターバックス桐生市場店とコラボすることになりました。

このコラボは、小関さんが偶然スターバックスの店長になる方と話す機会があり、ビジネス研究部の活動を知ってもらったことがきっかけで始まったものだそうです。

ビジネス研究部では、桐生織の端切れを買い取ってヘアアクセサリーにして販売する活動をしていました。

それをスターバックスの内装にも生かそうと生徒と話し合い、スタッフが着用する蝶ネクタイと入口に設置するウェルカムボードを桐生織を用いて作成することになりました。

このように小関さんが教えるビジネス研究部の生徒は、積極的に活動に参加したり、アイディアを出したり自発的に行動しています。

生徒が主体性をもって活動するために小関さんが意識していることは、責任感を持たせること。

一人ひとりに責任のある仕事を割り振ることで主体性を持つようになり、その成功体験ややり切った達成感から自発的に考えて行動できる生徒になっていくそうです。

そんな小関さんの今後の目標は、退職した後に教え子の活躍を見続けることです。

主体性をもって行動できるようになった生徒は、数十年後どこかで何かを成し遂げたり活躍をしているはず。

そんな生徒の活躍する姿を教員を退職してからもずっと見続けられたらと語ってくれました。

桐商の生徒と小関さんの活躍がこれからも楽しみです!

2週にわたり、桐生市出身・在住の高校教諭 小関かなこさんをご紹介しました。

10/9 高校教諭 小関かなこ

小関かなこさんは、桐生出身・在住の37歳。

桐生市立商業高校を卒業後、県外の大学に進学し、現在は群馬県に戻ってきて教員として働いています。

今年で教員歴10年目。

ビジネス研究部の顧問として、わたらせ渓谷鉄道の乗客をゾンビが脅かして楽しませるゾンビトレインや、桐生のスターバックスの新店舗とのコラボなど、地域を盛り上げる活動を精力的に行っています。

1週目の今回は、小関さんの経歴と活動にかける思いを伺いました。

高校時代、生徒会に所属していた小関さん。

生徒会では、生徒が空き家を活用してお店を経営するプロジェクトに取り組んでいました。

最初の1.2か月は、高校生が経営するお店という珍しさからメディアにも取り上げられ1日に100人以上来る日もあったそうです。

しかし3か月が経ったころにはその話題性も薄れてしまい、1日に5人しか来ないほど急激にお客さんが減ってしまいました。

「どうして全然お客さんがこないんですか?どうやったらお客さんが来てくれますか?」と生徒会の先生に聞いたところ、「そんなに悔しいんだったら、経営学を学んでみたらどうだ?」と言われた小関さん。

その時に人生で初めて心から勉強がしたい!と思えたそうです。

そんな先生と同じように、人にモチベーションを与えられるような存在になりたいと思い教員を志すようになりました。

そうして教員になった小関さんは現在、母校の桐商に勤めています。

担当の部活はビジネス研究部。

ビジネス研究部は小関さんが行っていた生徒会でのビジネス活動を本格的に行うために設立された部活で、小関さんはビジネス研究部の1期生でもあります。

現在は顧問として、様々な企業と協力して高校生にビジネスの経験をさせる機会を呼び込んでいます。

そんな活動を行う上での小関さんのテーマは、「驚きと感動を与える」というもの。

お客さんの期待を少しでも上回るイベントを作っていきたいと語ります。

そして、桐生についても生徒によく考えさせているそうです。

年々人口が減ってきている桐生市。

桐生商業高校として面白いイベントを企画して、たくさんの中学生が桐商に入りたいと思ってくれれば、桐生がもっと賑やかになるのではないかと生徒に訴えかけているそうです。

生徒にたくさんの経験をさせて、地域の活性化のために動けるような人になってほしいと願っています。

小関さんの教員のやりがいは、生徒が主体性をもって活動している姿です。

たくさんの意見を聞いて、言われたことに従うだけでなく自分の考えをもって動いている生徒を見ると嬉しく感じるそうです。

今週のグンマドンナは、桐生市出身・在住の高校教諭 小関かなこさんをご紹介しました。

来週もお楽しみに!

10/2 仏師 山本多恵

今週も、桐生市出身の22歳、仏師の山本多恵さんをご紹介します。

仏師とは、仏像を作る職人のことです。
山本さんは、中学生の頃、運慶展で観た毘沙門天に一目惚れして仏師の道を志しました。
桐生女子高校 在学中は、習い事として前橋の女性仏師の師匠の元に週1回のペースで通い、高校卒業後から現在までは、弟子入りという形で修業を続けています。

また、山本さんは仏像制作で使用する「漆(うるし)」や「截金(きりかね)」など伝統工芸技法を生かした作品の制作も行っています。
特に截金に関しては、一般にはあまり知られていないことから、高度な伝統技術を知ってもらうことで仏像にも興味を持ってほしいと話してくれました。
アクセサリーなどで表現することで、身近に感じてもらう狙いがあります。


伝統工芸技法の「截金」は、金箔を張り合わせて細く切ったものを、仏様のまとっている衣類などに張り合わせていく古い技法です。髪の毛の細さほどの金箔を、下書きをせずフリーハンドで仕上げていきます。

今後の目標としては、1日でも早く師匠のような技術を身につけること、と話してくれました。
将来的には工房とカフェが併設した空間を作るのが夢、とのこと。
群馬に仏像カフェが誕生する日が来るかもしれませんね!

山本多恵さんインスタグラムはこちら

9/25 仏師 山本多恵

山本多恵さんは、桐生市出身の22歳。
18歳で 仏像をつくる職人「仏師」の 世界に飛び込んで
修業を続けています。師匠は、前橋市鼻毛石町で「無量庵佛所(むりょうあんぶっしょ)」を主宰する女性仏師の守谷 智眞(もりや・ちしん)さんです。

幼い頃からもの作りが好きだった山本さんは、中学生の頃、東京国立博物館に運慶展を観に行き毘沙門天に一目惚れして、仏師の道を志しました。

桐生女子高校に入学したあとは週1回の習い事として師匠のもとに入門。高校2年生の頃には、「この道しかない」と覚悟を決め、高校卒業後から現在までは弟子入りという形で修業中です。

山本さんの趣味は、仏像を観に行くこと。母親と運慶展に行った際は、イヤホンガイドの充電が切れるまで、何時間も仏像を見ていたエピソードを披露してくれました。

山本さんは現在、桐生女子高校の美術部OGの仲間4人と、桐生市本町にあるショップ&ギャラリー象(かたち)で展覧会を開催中です。

桐女同窓4人展「ただいま、R階」

会期:2024.9.19(木)〜9.30(月) ※24.25は閉廊
時間:11:00-18:00(29日は20時まで)
場所:shop &gallery象
〒376-0031 群馬県桐生市本町1-1-3
TEL:0277-32-3648

興味のある方、出かけてみて下さいね。
来週も、仏師の山本多恵さんにお話しを伺います。

山本多恵さんのインスタグラムはこちら