7/10 デザイナー 前原幸子

前原さんは桐生市出身・在住。

現在は、子育てをしながら自身のブランドSAKASOで桐生の繊維を使ったアクセサリーやバッグなどを制作しています。

前原さんの作るアクセサリーは、石川県の九谷焼に前原さんの手書きのデザインを焼き付け、それに桐生の糸を用いた刺繍のリングを組み合わせて作られています。

軽くて丈夫なものを、とこだわったピアスやイヤリング。                       つけていることを忘れてお風呂に入ってしまうこともあるのだそうです。           洗うこともできるので、お風呂で濡らしてしまっても問題ありません。

また、SAKASOのトートバッグやクッションカバーに使われている布には、桐生の繊維業の技術が詰まっています。

使用されている生地は、丸の部分が浮き出ている立体的なデザイン。

ただ、布が織られた直後は凹凸のないまっさらな状態だそうです。

これを一度洗って生地を縮めることで丸が浮かび上がってくるそうです。

布の収縮率が関係しているそうで、緻密な計算と技術の結晶です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このようにものすごく手間をかけて作られていることを実感した前原さんは、生地を最大限に使うため、「柄合わせをしない」作り方を採用しています。

二色の生地を組み合わせている生地。

柄合わせをしないので、一つ一つ柄の出方が異なります。

環境にも優しく、使う人にとっても自分だけのデザインになる素敵な取り組みです。

このバッグ、実はリバーシブルになっています。

元々は、リバーシブルにするつもりはありませんでしたが、できあがった物を見た前原さんはその裁縫の丁寧さに驚いたようです。                               「これは表に出してもおかしくない」、「むしろ裁縫の技術のすごさが伝わって良いのではないか」と思いつき、タグをポケットの中に隠すデザインに変更し、リバーシブル仕様にしました。

また、バッグやクッションカバーに使用しているボタンも環境に優しいアイテムです。

このボタンは、ペットボトルをリサイクルして作った糸を利用しているそうです。

その糸のみでできているボタンですが、触ってみるととても堅くてしっかりしています。

そんな前原さんの作るバッグは、令和5年度グッドデザインぐんまの中でも特に優れた商品に贈られる最優秀賞を受賞しました。

デザインや、環境に優しい点、そして素晴らしい技術を繋げて広げたいという前原さんの思いが評価されたのだといいます。

前原さんの作品は、群馬県立近代美術館のミュージアムショップなど県内外の美術館やセレクトショップの他、オンラインショップでも購入することができます。

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前原さんのインスタグラム

7/3 デザイナー 前原幸子

前原さんは、桐生市出身・在住。

以前はインテリアショップで勤めていましたが、出産を期に桐生に戻りフリーランスのインテリアコーディネータとして活動するようになりました。

インテリアコーディネーターの仕事の傍らで、趣味で桐生の織物を使ったファブリックアートパネルやブローチなども作っていた前原さん。

本格的に作品を販売しようと、新たにピアスやトートバッグなど5種類を加え        2022年に自身のブランドSAKASOを立ち上げました。

花を咲かそうのサカソが由来となったSAKASOというブランド名には、小さな種から幸せの花を咲かせてほしいという願いが込められています。

ブランドのロゴにもある小さな丸は植物の種がモチーフになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、SAKASOのアクセサリーは石川県の九谷焼が使用されています。

軽くて丈夫なものを使いたいと探した結果辿り着いた九谷焼。

桐生のものだけでなく日本の良い物を、世界中に届けたいという思いもあります。

来週のグンマドンナでは、前原さんの作品の素材やデザイン、環境を配慮したこだわりなどをご紹介していきます。

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6/26 前橋厄除大師 副住職  冨岡宥心

冨岡さんは、前橋市出身・在住の44歳。

実家は、前橋市下増田町にある「前橋厄除大師 蓮花院」です。

住職である父・照民さんのもと修行を続け、僧侶になって20年。

現在は2児の母でもあり、家族でお寺を守っていらっしゃいます。

僧侶になって良かったと思うのは、人のお役に立てていると感じる時。

例えば、水子やペットの供養で最初は泣いてお参りに来ていた人が、

会うたびに元気になっていく姿をみると嬉しく、家族で笑顔で楽しそうにお参りに来てくれて、お参りが楽しかったと声をかけてもらうと本当に嬉しいといいます。

お寺は、みんなが元気をもらって日常に帰っていく場所。

そうありたいと日々思って、過ごしているという富岡さん。

悲しいこと、つらいことがあっても、お寺に来て手を合わせることで力をもらえて、

いつかまた笑えるようになる。そのために、お寺を利用してもらえればと話します。

そんな富岡さんは、アーティスト活動にも励んでいるそうです。

令和4年にインターネットオーディション・ミュージックプラネットに応募をして合格。

プロジェクトに参加することに。そして、令和5年3月に歌手としてデビューしました。

アーティスト名「宥心」、曲名「あの赤い花」。作詞も手掛けたそうです。

彼岸花をテーマに書き、たくさんの人に聴いてもらえたら嬉しいと話します。

宥心オフィシャルサイト「あの赤い花」→宥心ーあの赤い花 (flag.gg)

 

オーディションに挑戦しよう、合格したから歌手デビューも挑戦してみようと思ったのは、

息子さんの存在が大きかったそうです。

オーディションに挑戦した時には2人目のお子さんを授かる前で、お寺の一人息子としてこれからみんなの期待が大きくのしかかるかもしれない。

できれば息子にも仏教やお寺を好きになって、一緒に守っていって欲しいと思うけれど、

だからといって他にも夢があったら諦めなくてもいいんだよということを、示しておきたい。

お坊さんをやりながらも色んな形で夢を実現できるんだよというのを、身をもって見せたいと思ったそうです。

どんな形でも、みなさんの笑顔に貢献できたら嬉しいと語る冨岡さん。

僧侶であり、2児の母でもある冨岡さん。僧侶であっても自分のやりたいことを叶えられるのだとアーティスト活動に取り組む姿、素晴らしいものですよね。

冨岡さんは自身の人生の目標を「笑って生きていく!」ことだと話します。

家族をはじめ周りの人と一緒に笑っていけるよう、これからも命を燃やして生きていきたいと笑顔で教えてくださいました。

 

グンマドンナ。2週にわたり、前橋厄除大師 蓮花院  副住職の冨岡 宥心さんをご紹介しました!

お寺のことや、アーティスト活動に関する情報は、冨岡さんのSNSやブログをチェックしてみてください。

 

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前橋厄除大師Facebook

副住職ブログ「宥心さんの縁側」

宥心さんInstagram

宥心さんX

6/19 前橋厄除大師 副住職  冨岡宥心

冨岡さんは、前橋市出身・在住の44歳。

実家は、前橋市下増田町にある「前橋厄除大師 蓮花院」です。

住職である父・照民さんのもと修行を続け、僧侶になって20年。

現在は2児の母でもあり、家族でお寺を守っていらっしゃいます。

冨岡さんが副住職になったのは、父・照民さんの跡を継ぐことになったことがきっかけです。

女性が後継ぎの場合には、男性の僧侶をお婿さんに迎えたり、

結婚相手が出家をしたりする場合が多いそうです。

冨岡さんも、いつかはお婿さんをとって・・・と思っていたといいます。

しかし自分が寺に生まれても、仏教のことを全く知らない状態で、

わからないものを将来の結婚相手にまかせて良いものかと、

「跡を継ぐなら、私も出家をしたい」と願い出たといいます。

冨岡さんは、神奈川大学経営学部を卒業後、僧侶になる決意をし、

のち平成16年に、京都市 真言宗 智山派の総本山智積院で、

一年間の僧堂修行を積みます。

決して楽ではなかったというこの修行。

中には、途中であきらめてしまう人もいるほどだそうです。

 

無事に1年かけて修行を終え、地元へ戻り 蓮花院の副住職になった冨岡さん。

今思うとお寺の仕事は自分に合っていたと感じ、

仏教の教えも勉強すればするほど面白いとやりがいを感じているといいます。

また信徒さんや、お檀家さんから「ありがとう」と言われると、

人の役に立っているんだなと嬉しく思うのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僧侶であり、2児の母でもある冨岡さん。

その姿はたくましく、家族でお寺を守っていくのだという固い決意もお話していて感じました。

来週は、現在のお寺での仕事について、またそれ以外の取り組みについても伺っていきます。

どうぞ、お楽しみに!

 

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6/12 イラストレーター 宮田ナノ

今週もイラストレーターの宮田ナノさんをご紹介します。
宮田さんは中之条町出身で現在は神奈川県在住の28歳。多摩美術大学を卒業したあと、デザイン会社勤務を経て2021年よりフリーのイラストレーターとして活動しています。

これまで赤川次郎さんの「いつもと違う日」やユン・ソングンさんの「古本屋は奇談蒐集家」などの装画を手掛けました。

子供の頃から本を読むのが大好きだった宮田さんは、コミックエッセイも手掛けています。

「ハラヘリ読書」は、村上春樹のオムレツや森見登美彦のお酒など、小説の中に出てくる美味しいものを独自目線で紹介している作品。宮田さんの豊富な読書量がうかがえます。

上記の「ハラヘリ読書」に収録されている漫画「日々郷愁」は、群馬での出来事を描いている作品。平和でちょっと笑える家族の風景が楽しめます。

上信電鉄の上州新屋駅の新駅舎には、宮田さんのイラストが飾られています。
母親がよく利用していた旧駅舎が移築するタイミングでイラストを手がけました。

ぜひ駅を利用する際はご覧になってみて下さいね。

近々、新しいコミックエッセイ「もしもし、こちらは夜です」も発売になる宮田さん。
これからの活動にも注目です!

宮田ナノさん公式HPはこちら

6/5 イラストレーター 宮田ナノ

イラストレーターの宮田ナノさんは1995年生まれの28歳。
中之条町出身で現在は神奈川県在住です。
多摩美術大学を卒業したあとデザイン会社勤務を経て、2021年よりフリーのイラストレーターとして活動しています。
装画や挿絵などを手がけたり、漫画やエッセイの執筆も行っています。

宮田さんは、味があって平和で笑える作風が好きだそうで「ちびまるこちゃん」や「あたしンち」を愛読してきました。
自身としては「人物」と「部屋」を描くのが好きだとか。人となりはもちろん時には心に秘めていることまで、小物などを描く事で表現しているそうです。

iPadを導入してからは細かい部分まで描けるようになり、作画スタイルも変化しました。

イラストレーターのやりがいは「制約がある中で描くので、チャレンジになるし気づきもある点」と話してくれました。「古本屋は奇談蒐集家」の装画を担当した際は、男性のイラストにも挑戦。韓国出身の著者からも「素敵なイラストをありがとう」と連絡があり、イラストは言葉の壁を超えると感じたそうです。

来週も宮田ナノさんをご紹介します!

宮田ナノさん公式HPはこちら

5/29 詩画作家 智乃-chino-

智乃さんは、群馬県出身・在住の詩画作家。

主に、涙を流している髪の長い女性像と詩を合わせた作品を描いています。

ふんわりとした色使いの綺麗な作品ですが、描かれている髪の長い女性は涙を流し、

悲しげな表情です。

智乃さんは、幼少期に小児がんを患い、抗がん剤治療で髪が抜け落ちました。

自分がなぜこんな思いをしなければいけないのか、

辛く、苦しく、悲しい、行き場のない思いを詩と絵で表現しています。

絵の中の女性像は、自分の身代わりになってくれる存在。

傷ついて欲しくない生身の自分の代わりに、傷ついてくれるのだといいます。

 

また智乃さんは、幼少期に感じた行き場のない思いを朗読でも発信。

自身で書いた詩を、個展やイベントで朗読しています。

今回放送では、智乃さんオリジナルの詩 「きれいごとの話」の朗読を一部お届けしています。

「大丈夫」と繰り返す表現が特徴で、痛いの痛いの飛んでいけのような、

おまじないの言葉として聞いて欲しいとのことです。

このような智乃さんの詩画作品や朗読に触れて、涙を流して感謝を伝える人もいるんだそうです。

智乃さんは今後、創作活動を続けていき

詩画集を作ったり、空間の装飾=インスタレーションに挑戦したりしてきたいと話していました。

作品に込めている、悲しみ・苦しみなどの負の感情も、

違う角度から見ると綺麗な部分もあると智乃さんは言います。

その煌めきみたいなものも、作品を通して感じてもらいたい。

そうすれば、作品の根っこにある暗い自分や、

苦労して書いた自分も報われると仰っていました。

作品を見かけたら、そんな視点で見てもらえると嬉しいとのことです。

 

2週にわたり、詩画作家の智乃さんをご紹介しました。

活動の様子は、智乃さんのSNSをぜひチェックしてみてください。

来週もどうぞ、お楽しみに!

 

智乃さんのInstagram

智乃さんのX

5/22 詩画作家 智乃-chino-

智乃さんは、群馬県出身・在住の詩画作家です。

2012年に地元の専門学校を卒業。

翌年に東京の公募展へ初めて出展し、作家活動を始めます。

主に、涙を流している髪の長い女性像と詩を合わせた作品を描いている智乃さん。

ふんわりとした色使いに光りのきらめきがアクセントになっている綺麗な作品ですが、

そこに描かれている髪の長い女性は涙を流し、悲しげな表情を浮かべています。

智乃さんは幼少期に小児がんを患い、抗がん剤で髪が抜け落ちていったそうです。

なぜ自分が・・・と日々苦しんできました。

当時の思いを絵に込めようと、傷つきたくない生身の自分の身代わりを絵の中に表現しているそうです。

また作品の色使いは、「紫」を基調としています。

紫は、青と赤を混ぜたり、青緑とピンクを混ぜたりして作ります。

それはアザや血の色、すなわち生命の色だと考えるようになり、

このあたりの色を使うようになったといいます。

そして作品を見た人からは「情念を感じる」「湿度を感じる」という言葉をもらったり、

中には涙を流しながら抱きしめてくれたりする人も。

自分の思いから始まった作家活動にも関わらず、

「言葉にならないけど、ありがとう」と感謝されることもあるそうです。

 

悲しみ、怒り・・・過去の様々な感情を詩に表し、絵の中の女性は自分の身代わりになってくれる。

それだけではなく、絵を通して誰かの感情に寄り添うことができているのでは。

とてもありがたいことだと、智乃さんは語ります。

 

そんな智乃さんは、自分の思いを朗読で表現することにも挑戦しています。

次回ご紹介していきますので、どうぞお楽しみに♪

 

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5/15 デザイナー 真澄

デザイナーの真澄さんは、1993年 東京生まれの30歳。
アパレルメーカーで働いていた際、桐生で織られた生地の魅力に触れ、「現場を見てみたい!」と移住を決意しました。結婚までの3年間、テキスタイルメーカーのミタショーで働きながら桐生で暮らしていたそうです。

2021年には、masumi design officeを設立し、自社ブランド「masoom(マスーム)」を立ち上げます。masoomとは、自身の名前「真澄」と、織機(おりき)という意味の「ルーム」を組み合わせた造語です。ミタショーでできた繋がりを切らさない為の独立だったそうです。

自社ブランド「masoom」の代表作「樹木の温もりpants」は木肌を表現した生地を使っています。前職のミタショーで織ってもらった生地だとか。

群馬の自然からインスピレーションを受けて、デザインすることが多い真澄さん。「水流のせせらぎSheer tops」もその一つです。

群馬をドライブしている時に、ナビを使わなかったため、知らない場所に迷い込んでしまったそうですが、その時に見つけた美しい清流に感動し、このデザインが生まれました。自然界の色をイメージしたグラデーション風の色味がこだわりです。

他にも、プルオーバーやバックなども手掛ける真澄さん。再現性が低いデザインにこだわり、自分の色を打ち出す塩梅にも気を付けながらデザインしているそうです。

2週にわたり、デザイナーの真澄さんをご紹介しました。

masoomのHPはこちら

5/8 デザイナー 真澄

真澄さんは、1993年 東京生まれの30歳。
文化服装学院アパレルデザイン科を卒業し、現在はデザイナーとして活動しています。

アパレルメーカーで働いていた際に、桐生の生地に魅了され「現場を見てみたい!」と桐生に移住。結婚までの3年間、桐生で生活していました。

桐生ではテキスタイルメーカーのミタショーに勤務し、様々な生地や糸、繊維に触れて学びを深めた真澄さん。

2018年と2019年には桐生市内の繊維企業4社と上毛電気鉄道と一緒に、繊維産業を認知してもらう活動「織物列車」を企画実施しました。

車内を様々な生地や素材で飾りつけました。地元の方からも好評だったそうです。

そして真澄さんは2021年にmasumi design officeを設立。同じ年に自社ブランド「masoom(マスーム)」を立ち上げました。

来週のグンマドンナでは、masoomを立ち上げた思いや、群馬でインスピレーションを受けて生み出したデザインのこだわりなどを紹介していきます。

masoom公式サイトはこちら