4/24 ヘアメイク・ロケーションコーディネーター 浅井美智恵

群馬を拠点に、映画などの現場で、ヘアメイクと、

ロケ地を探し、撮影のための調整をする「ロケーションコーディネート」をされている

浅井美智恵(あさいみちえ)さん。

今年6月公開、高崎などで撮影が行われた、

堤真一さん主演の映画「泣くな赤鬼」にも

ヘアメイクとロケ地のコーディネートで関わっていらっしゃいます。

ロケ地を探すときには、

監督などのイメージにぴったり合うよう具体的な難しいオーダーもあるそう。

そんな中で、

東京の仕事を群馬に持ってくることで、映像で群馬を活性化したい、という想いで

お仕事をされています。

今では、浅井さんのアシスタントになりたい!という方も増えているそうで、

人材育成にも力を入れているということでした。

来週もお楽しみに!

4/17 ヘアメイク・ロケーションコーディネーター 浅井美智恵

 

群馬を拠点に、映画などの現場で、ヘアメイクと、

ロケ地を探し、撮影のための調整をする「ロケーションコーディネート」をされている

浅井美智恵(あさいみちえ)さん。

今年6月公開、高崎などで撮影が行われた、

堤真一さん主演の映画「泣くな赤鬼」にも

ヘアメイクとロケ地のコーディネートで関わっていらっしゃいます。

ヘアメイクの仕事をする中で、2年ほど前に、

東京では、ロケ地のコーディネートが仕事になる、ということを聞き、

群馬でもそういった仕事が成り立つならやってみたい、

と思って、新たな挑戦を始めました。

群馬に、地元に住んでいること、

またヘアメイクとして、現場の空気を感じ取って、求められているように動く、

という経験があるからこそできる仕事だそうです。

来週は、さらにこのお仕事での挑戦についてや、

群馬にロケを呼び込みたい!という想いについてお話を伺います。

 

 

4/10 児童画美術指導 疋田由利子

 

前回ご紹介した前橋出身の疋田由利子(ひきだゆりこ)さんは、長年、教員として勤める中で、障がいを持つ子供たちも、楽しんで取り組むことができる図工・美術の教材開発を行ってきました。

筆が上手く持てなくても描ける方法はないだろうか?と試行錯誤し、色々な表現方法を考えてきたそうです。

先週は、箱の中に絵の具をつけたビー玉を入れて転がす…という「ビー玉転がし」をご紹介しましたが、今回は、「ホッピング」という手法です。

たこ糸を束ねて割り箸で挟んで歯ブラシのような形にし、そのたこ糸に絵の具をつけて、ポンポンと弾ませて色を付ける方法です。

こうすることで、ススキや雪景色、花が一斉に開いている風景などを、簡単に描けるということでした。筆を使うのが難しい方も、楽しんで作品が作れそうですね。

疋田さんは今後の展望について、自身の作品を基礎から学び直すのはもちろん、子供たちが楽しんで作品作りに取り組める手法を考えていきたいと話しています。

 

 

4/3 児童画美術指導 疋田由利子

前橋出身の疋田由利子(ひきだゆりこ)さんは、永く教職に携わる中で、子供たちが楽しんで取り組むことができる図工・美術の教材開発を行ってきました。特に、障がいを持つ子供たちも、自由に表現できる素材や方法について研究を続けてきました。昨年、退職したのを機に、これまで取り組んできた手法をまとめ、3月に前橋の広瀬川美術館で「色の実験室展」として展覧会を開催されました。

疋田さんが考えた手法は、「絵の具セットとあと一つ用意すれば製作できる方法」です。使うものは、身の回りにあるビー玉・糸・シャボン玉など。これらを絵の具と組み合わせることで、不思議な線が描けたり、筆では出せないような色合いが表現できたり・・・興味深いものばかりです。

その中で、最もシンプルなのが「ビー玉転がし」です。箱の中に絵の具をつけたビー玉を入れて、ころころ転がすだけ。何とも素敵な模様ができあがります。箱を大きくすれば全身を使っての製作に。筆を使うのが難しい子供たちも、楽しそうに製作に取り組みました。

こちらは、番組では紹介できませんでしたが、こまを使った手法です。

疋田さんは、「楽しんで取り組んだものが作品として残ることが重要」と話しています。

次週は、疋田さんが編み出したタコ糸と絵の具を使った「ホッピング」という描き方と、今後の展望について伺います。

3/27 「KUNU-KUNU」代表 小川由起子

前回ご紹介した「染と織 櫟(くぬぎ)」代表の小川由起子さんは、2017年10月、50歳の時、新たに「KUNU-KUNU(クヌクヌ)」というブランドを立ち上げました。「KUNU-KUNU」は、乳がんで切除手術を受けた人向けのファッションブランドです。

ブランド立ち上げのきっかけは、乳がんで摘出手術を受けた友人から「私でも着られる洋服を作って欲しい」と言われたこと。小川さん自身もがんを経験、そして人生の節目の50歳を迎え、何か世の中のお役に立てることはないかと思っていたところだったそうです。これまでの自身の経験や染め織りの仕事がうまく重なって「KUNU-KUNU」立ち上げに至ります。

摘出手術を受けた友人は、ブラジャーの中にシリコンを入れて過ごしていたため、「夏とにかく暑い」「肩が張るのでブラジャーはしたくない」との要望があったため、切除した側にボリュームのある刺繍を施した服を作ったそうです。

小川さんは「医療用の洋服はちょっと堅い、おしゃれじゃないイメージが強いので、手術を受けた方でも自然体でいられる服というのが第一条件。素材感、デザインもおしゃれというのが大切なポイント」と語り、「外に出かけよう!」と明るい気持ちなれるようにおしゃれのお手伝いができればと、左右どちらでもボリュームが出せるオリジナルマフラー、パットを入れられるベストなど様々なアイテムを作っています。そして、乳がんの手術をした、しないにかかわらず、女性がエネルギッシュにおしゃれができるように作っているということです。

乳がんで手術をした方へのお見舞いに贈答品として購入した人から、「プレゼントを見て、暗い表情から明るい表情に変わったので、よかったわ」と感謝のメールが届いたときには、作っていて良かったと励みになったそうです。

小川さんは、「乳がんの切除手術をした人には、若い人もいるため、単価を抑える工夫をし、地元桐生の素材も使って試作したい」「医療関係のイベントにも前向きに参加してPRしたい」と今後を見据えています。

KUNU-KUNU

https://nini-funi.net/

小川由起子さんは、4月5日(金)~9日(火)まで、高崎の大和屋でイベントを行います。

https://www.yamato-ya.jp/

インタビュー:川上直子

 

3/20 「染と織 櫟(くぬぎ)」代表 小川由起子

小川由起子さんは、地元桐生市で、蚕の繭から糸をつくる製糸、染め、織りを手がけ、服飾品を製造販売する「染と織 櫟」を営んでいます。昨年11月には群馬県ふるさと伝統工芸士に認定され、小川さんの作り出す「桐生座繰布(きりゅうざぐりふ)」は群馬県ふるさと伝統工芸品に指定されました。

   

   

小さいときから好奇心旺盛だった小川さん。着物好きだった母親の衣擦れの音や紬の匂い、桐生の路地裏に響く機の音を聞きながら育ったそうです。

高校生のころから布に興味はあったものの、”染”や”織”と出会うきっかけは意外なことに19歳の時の入院でした。隣のベッドの患者が染屋のおばあちゃんで、退院後そのおばあちゃんのところに遊びに行くようになり、アルバイトをし始め、植物染めの講習会を受講するチャンスもあり、染めだけでなく手織りの勉強もしたりと、いろいろな技術を身につけるようになります。また、桐生の織物製造販売業や加工業の社長、和紙の先生など活躍している方々との出会いもありました。当時、茶道の稽古で知り合った人に頼まれて紬を織ったりしていた小川さんが、本格的に「染と織 櫟」を立ち上げたのは、30歳頃。友人がお店を始めるにあたり、「作品があるのなら発表してみないか」と声をかけてくれたため、展示会をすることになったからだそうです。

初めての展示会では、自分がコツコツ織っていたものを多くの人に見てもらう事ができ、「好きなことを続けて行こう!」とアルバイトをしながら「染と織 櫟」の活動を続けます。

そんな中、2008年に卵巣がんの告知をされ、「人生、いつ、何があるかわからない」と痛感。悔いの無いように生きようと「染と織 櫟」の仕事1本で生きていく決意をしたそうです。

「自分で糸をひく、染める、織る・・・形にしていくまでは、自分の目の行き届くようにこだわったものを作っていきたい」と小川さんは熱く語ります。

「染と織 櫟」

https://kunugi-higi.com/index.php

小川由起子さんは、4月5日(金)~9日(火)まで、高崎の大和屋でイベントを行います。

https://www.yamato-ya.jp/

インタビュー:川上直子

 

 

  

3/13 服飾デザイナー 梅澤美穂

2017年6月、前橋にアトリエを構え、自身のブランド「miho umezawa」を立ち上げた服飾デザイナー梅澤美穂さん。

ブランドを立ち上げた当初、梅澤さんは「作ったものを発信したい」とSNSを中心に作品の画像を投稿し始めます。そんな中、自分以外にも一人で活躍している作家がいること、そしてひとりでお店を運営しているセレクトショップが地方にたくさんあることも知ります。

ブランドを始めるきっかけが、セレクトショップの女性オーナーから声をかけてもらったことだったという梅澤さん。洋服を置いていただくなら私と同じように、自分の好きなものを集めているオーナーさんが運営しているお店が、一番シンプルで伝わりやすいという考えに至ります。

販売を委託するショップ選びにあたっては、どういった雰囲気でどんなものが置いているか、運営しているのはどんな方なのか知りたいという思いがあり、まずは自分で直接お店を訪ねるそうです。いいなと感じたお店には「自分の洋服を置いていただけないか」と飛び込み営業し、取り扱いが始まることが多いとのこと。そうするとそのお店のお客様と梅澤さん自身の好みがぴったり合うということになり、シンプルに価値を共有できる流れをつくることが出来るそうです。

 

ブランド立ち上げからもうすぐ2年。投稿した画像に対する反応・メッセージをもらうことも増え、それが勉強にもなり、やり甲斐も感じるという梅澤さん。縫製に関しては群馬の工場で服をつくる体制が整い、信頼できる関係づくりが出来てきたそうです。今後は縫製以外でも可能性を広げ、生地をつくるところから始めたり、刺繍や染色に関する分野の方とも関わり合いながら、今まで出来ていなかったデザインを生み出していけたら・・・とビジョンを語ります。

 

梅澤美穂さんの服は、各地のセレクトショップやWEBショップで販売されています。今年秋には1点ものの展示販売会も企画しているそうですよ!

mihoumezawa.com

@umezawamiho

県内取り扱いショップ SABI  https://sabi-web.com/

インタビュー:川上直子

 

3/6 服飾デザイナー 梅澤美穂

梅澤美穂さんは、アパレル企業の服飾デザイナーを経て独立し、地元前橋に戻ってアトリエを構え、2017年6月に自身のブランド『miho umezawa』を立ち上げました。

「洋服は物心がついた時からすごく好きで、気がついたらデザイナーになるのが夢でした。思ったものをイメージのままに、ギャザースカートなどを母のミシンを借りて作っていました。高校卒業後に文化服装学院というファッションの専門学校で洋裁の基礎を学び、卒業後、アパレル企業に就職しました。

本当に新鮮なことばかりで、専門的な仕事をしている人と関わりを持ちながら洋服をデザインすることが出来て、楽しくデザインしていたのですが、年齢を重ねるとともに自分の実際に着たい服が変わってきてしまいました。装飾がある洋服よりも、もっとシンプルなものが着たいと思うようになってきたのです。そうすると、自分自身の好みのものを作るというよりは、誰かに喜んでいただけるものを作るという考えになっていたので、具体的にどういったものを作ればいいのか徐々にわからなくなってしまいました。すごく悩んでいる時期があり、そのタイミングで仕事の区切りがつく時があったので、一度会社を辞めてみよう!と決意しました。

退社してからどうしようかと考えていたのですが、もともとやりたかった自分が本当に着たい服を作るということを一度やってみようと思い、一から自分でパターンを引いて、生地を選んで、洋服を縫製するところまで行い、友人たちにだけ声をかけて展示会を行いました。そうしたところ、友人を通してセレクトショップのオーナーさんが来てくれました。その方のセレクトが私自身すごく好きなのですが、私の作った服を見たそのオーナーさんが、そのとき私の服をセレクトしてくれました。

  

会社を辞めて、さあ独立しよう!という気持ちではなかったのですが、選んでいただけたことで、あぁこの気持ちで自分が心から着たい服をつくるということでいいのかな・・・と思えたのが、独立をしようと思った一番のきっかけだったように思います。

今はシンプルに、どういうものを作っていくかということを突き詰められるので、自分で納得できるものを作れる環境なのかなと思っています。」

  

シンプルだけどシルエットに動きがある、さりげなく個性があってコーディネイトしやすいことを目指しているという梅澤美穂さんの服は、各地のセレクトショップやWEBショップで販売されています。

mihoumezawa.com

@umezawamiho

県内取り扱いショップ SABI  https://sabi-web.com/

インタビュー:川上直子

 

 

 

2/27 タイルクラフト作家 小倉香

小倉香さんは、アンティークタイルを使った作品を作るタイルクラフト作家。クラフトイベントに出店したり、沼田市にあるアトリエ、ギャラリーで、企画展示やワークショップを行ったり、2010年から毎年夏には、みなかみ町でイベント「かんざん市」を主催しています!

タイルクラフト作家になっていろいろなイベントに参加するようになった小倉さんは、夏場にイベントが少ないことに気づき、どこかイベントをできるところはないかと考え、みなかみ町にある知り合いの温泉宿で「かんざん市」を始めます。「かんざん市」は宿の中庭で行うため、まわりに緑がたくさんあり、後ろには谷川岳がある、とてもロケーションのいい場所です。

タイルクラフト作家になってからそれほど経たずに「かんざん市」を主催するようになった小倉さん、昔から思い立ったらやってしまうタイプだそうです。しかし、自分だけではできないため、周りの作家さんたちにお願いしたり、その作家さんの友達を紹介してもらったりして、なんとか開催まで漕ぎ着けます。年に1回の開催で今年夏10回目を迎える「かんざん市」。10店舗ほどの規模でこじんまりとスタートしましたが、今は40店舗ほどが出店する、お客さんも出店者も毎年楽しみにするイベントになりました。景色もいいところなので、谷川岳を見たり、日帰り温泉に入ったり、ロープウェイに登ったりと、観光もかねて「かんざん市」を楽しんでもらえていると感じるそうです。

その他、沼田市にある工房にギャラリーを作り、月に一度、いろいろな作家さんに来てもらってイベントをして、作品を見てもらったりしているそうです。

   

         

次は何をしようかと考えるのがとても楽しく、飽きさせないように少し今までと違った視点で、見てくれる方がワクワクするようなことを企画しているそうです。それも突拍子もないことではなく、共感してもらえるようなことが出来たら・・・と考え、自分の引き出しを増やせるよう日々学びを心がけているそうです。

小倉さんが主催しているイベント「かんざん市」、10回目となる今年は7月28日(日)開催です!

小倉香さんのギャラリー ALGO のHP             https://www.algo-ogura.com/

インタビュー:川上直子

2/20 タイルクラフト作家 小倉香

沼田市在住の小倉香さんは、アンティークタイルを使った作品をつくるタイルクラフト作家。クラフトイベントに出店する他、アトリエ、ギャラリーで手作り講座や企画展示を行ったり、毎年夏にみなかみ町でイベント「かんざん市」を主催しています。

そんな小倉さんは、子どもの頃から物を作るのが大好き。高校生の時、家庭科の時間に先生に作った作品を褒められ、ミシンにすっかりはまり、自分の服や鞄はもちろん、友達のものまで作っていたそうです。当時、「装苑」という雑誌を見て服を作っていた小倉さんは、その雑誌の出版社に専門学校があることを知り、文化服装学院に進みます。卒業後は靴のデザインをさせてもらえる職場に就職し、その後、広告のデザインにかかわる仕事にも携わります。

その後、ご主人と出会い、沼田に住むことになった小倉さん。子育てや沼田生活になれる日々で何年かが過ぎ、余裕が出てきたところで、何かしたい!と思うようになります。そのとき子どもと行ったクラフトイベントで、作家さんたちの作品を見て、作品が出来上がるまでの物語を聞いて感動し、そんな風にものづくりが出来たらいいなと、作家として活動することになります。

    

 

タイルを選んだのは、実家が建材卸をしていて子どものころからタイルが身近にあったため。その頃見た色合いが心の中に残っていて、昭和の時代の古いタイルの色合いで身につけるものを作ったら、とてもいい物ができるのではないかと考えたそうです。

    

作品づくりのこだわりは、自分が出来ることを最大限に活かすこと。タイルだけでなく、縫い物、編み物、染めなどを組み合わせて、自分だけのオリジナルの作品を生み出します。

   

マルシェやクラフトイベントに出店するようになると、周りの作家さんたちから他のイベントを教えてもらったり、誘ってもらったりとどんどん参加できるようになり、作品づくりも一層楽しくなったという小倉さん。周りの人たちと繋がっているのが実感できるようになり、タイルクラフト作家としての活動を通して、それまでの生活とは違った新しい生活が始まったそうです。

小倉香さんのギャラリー ALGO のHP

https://www.algo-ogura.com/

インタビュー:川上直子