認知症の母親をもつ岩井美苗さんが、「認知症の家族を介護している人を救いたい」と立ち上げた認知症カフェ「ささえあいカフェ smile a smile」=通称スマスマ。同じ境遇の人が月に一度集まっています。
アットホームな雰囲気でおしゃべりしていると時間がアッという間に過ぎ、帰る頃には心もおなかもいっぱいで、みんな笑顔になるそうです。
月に一度でも同じ境遇の仲間と話をして笑い合うことで、うちに帰ってからの態度がおだやかになるのを岩井さん自身も実感。息子さんからもおだやかな表情になったと言われるそうです。
岩井さんは「スマスマは介護している人の心を救う場所。介護する中、どうしても心の中に溜まってしまう、どず黒い感情に悩む人が多い中、自分だけではない、この思いはいずれ無くなると気づく場所。そしてお互い共感することで、よしまたやっていこう!と思い、家族に優しくできるようになる場所。介護=悪いことばかりじゃないと知ってもらう場所。」と語ります。
また岩井さんはインスタグラムを利用し、母親の”普通しないよね??”という行動を写真に撮り、「認知症 母 作品」という♯ハッシュタグをつけてインスタグラムにアップしています。「今回の作品は素晴らしい!」などとコメントをくれる人がいて、あれほど嫌だった母の行動がうれしくなり、写真をとる毎日になり、心の持っていき方として大成功だ!と感じているそうです。
今後は、認知症の人にやさしい街づくりのため、認知症の啓蒙活動をしたい・・・そして、以前パン屋さんに勤めていた母はパン作りを手が覚えているので、パン屋さんを併設した認知症カフェも実現したい・・・と話していました。ちなみにパン屋さんの名前は「忘れんのぼうのパン屋さん」(笑)だそうです。
Twitterを見て、長野県や埼玉県からの参加者もいる「ささえあいカフェ smile a smile」。次回は8月2日(木)開催予定です。
くわしくは「ささえあいカフェ smile a smile」のHPでご確認ください。
https://smileasmile.amebaownd.com/
インタビュー:川上直子