山鹿直子さんは、山口県下関市出身。
結婚を機にご主人の地元である太田市に移り住みました。
高校卒業後は文化服装学院で学び、
その後 約20年 都内でデザイナーとして活躍。
ブランドを立ち上げ、チーフを務めていたこともあります。
ご主人と共にセレクトショップを始め、
3年目にto touchというブランドを立ち上げました。
ボトムスからシャツ、ニット、コート、小物なども手がけています。
そんな中、ニット製品を地元の太田市内の工場に生産依頼していた際に、
太田市はかつて「ニットで栄えていた」ことを知ります。
かつては、太田ニット工業組合の組合数で150社近くあり、
1980年代には最も栄えましたが、
バブルがはじけ、海外に生産拠点が移ることで
ニット製品を手がける会社が激減しました。
組合も今年解散してしまい、
最終的に残っていたのは7社のみだったそうです。
脈々と受け継がれてきた
太田のニット産業を絶やしてはいけない、と
「OTA KNIT」を立ち上げました。
水玉模様のストールが代表的なアイテムです。
2018年には、群馬出身のギタリスト布袋寅泰さんとの
コラボ商品も発売。
ギタリズム柄のニットストールが話題になりました。
70年という長い歴史のある太田市のニット産業。
どの工場も、その経験から質の高い製品を製造しています。
山鹿さんによる素敵なデザインが加わることで、
さらなる広がりを期待したいですね!