橘三紀さんは、群馬県のふるさと伝統工芸品でもある「桐生和紙」の職人です。
桐生和紙には、江戸時代ごろからの歴史があり、
桐生川沿いの20数軒でつくられていたといわれています。
しかし、現在、技術を受け継いでいるのは、唯一、橘さんだけです。
桐生和紙は、楮(こうぞ)という桑科の植物の木の皮を原料にしていますが
そこから、紙になるまでは、多くの工程があり、
10日~2週間で、300枚ほどの和紙ができるそうです。
さらに、橘さんは、
桐生では、原料の栽培から一貫して紙をつくってきた、という歴史を大事にして、
工房の隣の畑で楮の栽培も行っています。
橘さんがつくる紙の中の数%程度ですが、
原料から手がけているものを今後ブランド化していきたい、とも話してくださいました。
「代々続いてきて、受け継いでいるというのもあるが、
それ以上に、『自分の仕事』として好きでやっている」という橘さんがつくる和紙は、
工房に併設されたショップや、県内外の取り扱い店舗で買うことができます。
詳しくは、桐生和紙のHPをご覧ください。