脱毛症の娘を持つ新井舞さんは、脱毛症の子どもたちが快適に、気軽につけられるウィッグ=かつらを開発し、ネットショップ「DREAM ASSORT」で販売しています。
娘の治療記録をブログで発信している新井さんは、同じ脱毛症の子を持つ母親とブログを通じて交流があり、ウィッグ開発にあたってブログ読者に「こんなウィッグがあったらいいな」というアンケートを実施。そのアンケート結果と自分のアイデアを会わせて企画書を作成し、国内のウィッグメーカー数社にメールで送ります。しかし、なかなか返信がなく落ち込んでいたところに、やっと1社から「素晴らしい案です。」と返信が来て、開発プロジェクトがスタートしたそうです。
最初に思い描いていたウィッグは問題点もあり実現出来なかった部分もあったものの、ウィッグのプロからの提案もあり、徐々に仕上げていくことができたそうです。
「まず、子どもが付けた時に不快感を感じないこと、これが絶対条件。もう一つ大事なことが、とにかくお手入れが簡単なこと。人毛は自然に見える分、取り扱いが難しく手入れも大変なので、あえて人工毛にすることで手入れも簡単で、かつ子ども独特のツルッとした髪の毛の質感がでるよう開発に取り組みました。」 と語る新井さん。開発にあたっては娘さんが試着し、2ヶ月の施用テストを経て着用感などを報告、それをもとに改善点を洗い出す・・・その繰り返しだったということです。
完成してからはオンラインウィッグショップ「DREAM ASSORT」を開設し、「DREAM ASSORT」名義でのSNSアカウントも開設。並行して、公式LINE@でお悩み相談もスタートしました。「ウィッグを作って販売するだけでなく、同じ病気の子どもやそのご家族の心に寄り添えるような総合サポート的な事業を行っていきたい。子どもの心のケアはママの笑顔があってこそ。自分の経験を通して明確なアドバイスができるよう、いろいろな経験を積んでいきたい。」と新井さんは目を輝かせています。
新井さんが開発した脱毛症の子ども用ウィッグ「Fun Kids Wig!」は、さらに進化すべく改良中で今年秋頃、再度販売スタート予定です。
https://dream-assort.wixsite.com/dream-assort
ブログ「だいすき~小児脱毛症と戦うわが子~」 https://ameblo.jp/yumemama-924
インタビュー:川上直子