渡辺香奈さんは、岩手県で生まれ、高崎市で育ちました。
画廊や美術館での展示を精力的に行い、大学で人体デッサンの講師も務めています。
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、3年半一般企業で働いたという渡辺さん。
転職をしようとしていた際、リーマンショックが起き、ほぼ決まっていたはずの会社に入れなくなってしまいます。
そこで、高校の時美術部で頑張っていた「絵」をやろうと、コンクールに応募し始めました。
絵で食べていくのは難しいからと、画家になりたい、とは考えていなかった渡辺さんですが、この機会にやってみたいことをやろうと、ほぼ独学で一歩踏み出したそうです。
その結果、見事、銀座にある画廊の登竜門的なコンテストで受賞。画家として歩み始めました。
そして、2012年には、文化庁の新進芸術家海外派遣員として、スペインに渡ります。
ヌードデッサンが、日本に比べてとても安くできたり、プラド美術館では、名画の目の前で油彩で模写ができたりと、美術の勉強をする環境が整っていることに感動したそう。
さらに、スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペスの講習会にも参加し、カリフラワーの「白」を描きこむということを学び、「絵の具が絵になる瞬間」を体験したそうです。
来週も引き続き、渡辺さんにお話を伺います!