10/3 乳がん体験者の会 あけぼの群馬 代表 本田攝子

本田攝子さんは、1997年に発足した乳がん体験者の会「あけぼの群馬」の代表として活動しています。

今から20数年前の1995年、本田さんは乳がんの全摘手術をしました。退院後、とても不安になり「これは乳がんの勉強をして、乳がんのことを知らなければダメだ」と思ったそうです。ちょうどそのとき、友人から「あけぼの会」という乳がんの患者会を紹介され、すぐに入会。東京での集まりに参加したり、乳腺の専門の先生の話や、同じく乳がんを体験した人のいろいろな話を聴き、少し安心できたそうです。

その後、1997年。当時の群馬県内の「あけぼの会」会員が、互いに顔を見たり、声を聞いたりできるように、親睦と交流を深めるために「あけぼの群馬」が発足し、本田さんはそれ以来、代表を務めています。

乳がんになるとは夢にも思っていなかったという本田さん。勤めていた幼稚園の先輩や、園児のお母さんが乳がんになり、術後また元気に職場に戻ったりお母さんをしている姿を見ていたため、手術の前は「手術をすれば治るんだ」と思っていたそうですが、にもかかわらず、術後は「いつ再発するんだろう」といった心配でいっぱいになってしまったそうです。

体験者の会は本田さんにとって、ありのままの自分を語れる場所。病気になると自分ひとりだけといった気持ちになるけれど、会に行くと勇気や安心がたくさんもらえるそうです。仲間と一緒にいると、手術したばかりの自分を振り返ってみたり、10年後15年後の自分を思い描けたりする本当に大切な場所になっているということです。

本田さんは「今は手術の時間も短く、温存手術などいろいろは方法があり、経過もよくなって医療の進歩をとても感じている。」「必ずお医者さんや看護師さん、医療関係者など一歩踏み出すと手を差し伸べてくれる人がいるので”誰かに言ってみようかな、参加してみようかな”といった気持ちを持って欲しい」とおっしゃっていました。

あけぼの群馬は10月6日(土)7日(日)にALSOKぐんま総合スポーツセンターふれあいグラウンドで開催される、がん患者応援チャリティーイベント・リレーフォーライフに参加します。ステージイベント、フードコーナー、健康チェックコーナーなどもあり、多くのみなさんの来場を呼びかけています。

あけぼの会 https://www.akebono-net.org/

インタビュー:川上直子