小林靖子さんは、桐生出身・在住。
桐生市の絹織物工場「龍匠錦(りゅうしょうにしき)」で織り手をしています。。
小林さんは2006年に、「龍匠錦」の前身、「江雅(えまさ)織物工場」に入社。
それまでは京都の織物工場の総務などをしていましたが、結婚を機に桐生市に戻りました。
織物の技術を習得するのは大変で、糸の調子を音で見極めたり、
張り具合を手のひらで覚えるのに必死だったといいます。
江雅織物工場は、従業員の高齢化などにより2016年に廃業しましたが、
織機や技術を龍匠錦が受け継ぎ、小林さんが織り手として絹を織り続けています。
小林さんが織っているのは、「龍村晋の帯」とよばれる帯です。
龍村晋は、正倉院のはぎれの研究や復元に従事した人物。
技術指導事業で桐生市に訪れ、江雅織物工場の当時の社長に出会ったことから
江雅織物が龍村の帯を織ることになりました。
この図案を保管しているのは龍匠錦だけで、その図案で織ることができるのも龍匠錦だけだそうです。
帯などを織るための図案。
この図案をもとに小林さんは絹を織っています。
龍匠錦で使っている絹糸は、すべて群馬県産です。
絹糸はさまざまな場所で生産されていますが、
群馬県産の絹糸にこだわりたいと話す小林さん。
群馬県産の絹糸は帯にしたとき、締めごこちが良いのだそうです。
今日は、桐生出身・在住の龍匠錦織り手 小林靖子さんをご紹介しました。
来週もお楽しみに!