4/19 龍匠錦織り手 小林靖子

小林靖子さんは、桐生出身・在住。
桐生市の絹織物工場「龍匠錦(りゅうしょうにしき)」で織り手をしています。。

小林さんは2006年に、「龍匠錦」の前身、「江雅(えまさ)織物工場」に入社。江雅織物工場は、従業員の高齢化などにより2016年に廃業しましたが、
織機や技術を龍匠錦が受け継ぎ、小林さんが織り手として絹を織り続けています。

 

 

 

 

 

 

 

小林さんは桐生織の7つの技法のうち、
「風通織(ふうつうおり)」「経錦織(たてにしきおり)」「緯錦織(よこにしきおり)」の
3つの技法を使って帯を織っています。
これらの技法で織ると、複雑な柄や色鮮やかな帯地が完成するんだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このほかにも小林さんは、他の企業と連携するプロジェクトにも参加。
帯地を織る際にできるはぎれやサンプルなどを生かし、新たな製品に生まれ変わらせる「群優活挙(ぐんゆうかっきょ)」プロジェクトにも参加。
はぎれやサンプルがバックやインテリアに生まれ変わりました。

このように他の企業と連携し活動している小林さんが感じているのが、織手の人手不足。
現在小林さんには後継者がおらず、このままだとこれまで受け継がれてきた「龍村晋の帯」が織れなくなってしまうそうです。

小林さんはどのように活動に幕を下ろすかを考えながら機を織りつつ、
今後は全国の織り手・職人を守る活動もしていきたいと話してくださいました。