津久井美紅さんは、桐生市出身・在住の28歳。
ご主人とともに、桐生市錦町にある銭湯「上の湯(うえのゆ)」を切り盛りしています。
祖父母が経営していた上の湯は、津久井さんにとっては、第二の家のような場所。学校が終わるとここに帰ってきて、両親の迎えを待っていました。
社会人になってからは金融機関で働いていましたが、祖父が体調を崩し、銭湯経営が難しくなってしまったタイミングで、上の湯を継ぐことを決意しました。今年の7月で丸2年になります。
昭和の初めに創業した「上の湯」ですが、津久井さんは、浴室がペンキ絵ではなく「タイル絵」になっている点と「お魚」が描かれているところが気に入っているとか。
上の湯は、かつて男湯と女湯の間に水槽があり、通称「金魚湯」と呼ばれていたそう。それを物語る金魚の絵が、上の湯の歴史を感じさせてくれます。
津久井さんは、若い感性で、上の湯の「ロゴ」を作ったり、SNSで銭湯の魅力を発信するなど、精力的に活動中。上の湯のロゴは、入口にある藤の花をイメージし、紫をベースにした素敵なデザインです。
キッチンカーを呼んで、地域全体を盛り上げることにも力を注いでいます。
ご近所の畳屋さんから頂いた「い草」を入れた「い草の湯」も人気です。
6月には、群馬出身の落語家で、来年3月に真打昇進が決定している「林家つる子」さんを迎えて、上の湯寄席を開催。
今後については、イベントを開催しつつも「お風呂屋さん」としての役割をしっかり果たしていきたいと話して下さいました。
桐生にある銭湯「上の湯」の若女将 津久井美紅さんをご紹介しました。