小池千恵子さんは前橋出身の36歳。
高崎市山名町にある群馬県立高崎産業技術専門校の溶接エキスパート科に職業訓練指導員として勤務しています。
県内初の溶接系女性職業訓練指導員です。
小池さんは、農大二校を卒業後、島根大学生物資源科学部に進学。その後、奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科を修了し、大阪府の飲料メーカーに就職しました。
父親が刀鍛冶をしていたことから職人への憧れもあり、徐々に「手に職をつけたい。職人になりたい」と思うようになりました。
一念発起して会社を退職し、高崎産業技術専門校に入校。溶接の授業を受ける中で、刀鍛冶の仕事に通じるものを感じ、溶接の世界に魅了されていきました。
溶接は、金属と金属を熱して高温にして結合する技術です。東京スカイツリーや自転車、電車、ガードレールなど身の回りのあらゆるものに溶接が使われています。また、2,000度~3,000度位のものを扱うので作業場も高温になります。暑さとの闘いだそうです。
「練習をすればするほど、技術が上達するのが面白い!」と話す小池さん。指導員として生徒に手本を見せる場面も多々あることから、技術の上達も欠かせません。
群馬県立高崎産業技術専門校の溶接エキスパート科で、職業訓練指導員として働く小池千恵子さんをご紹介しました。
来週もお楽しみに!