1/23 無農薬ハーブ農家 渋川飯塚ファーム 飯塚歩

飯塚歩さんは、新潟県出身。東京の大学で栄養士の資格を取得し、食品関係の会社に勤めた後、結婚。転勤族の夫とともに各地で生活を送ります。そして、2012年春から夫婦そろって夫の出身地・渋川で農業に従事し、無農薬ハーブの栽培、加工品の製造販売を手がける渋川飯塚ファームを始めました。

27歳で一人目をを出産。30歳になったとき突然太ったり体調が悪くなり、原因不明の体調の悪さを調べているうちにハーブに行きつきます。プランターでハーブを栽培したり、ハーブティーをブレンドして飲んだりと、ハーブにとても興味を持っていた飯塚さん。一方、サラリーマンのご主人は、もともと自分で何かしたいという考えを持っていたそうです。三人兄弟の末っ子のご主人は、兄(長男)が病床で「自分は何を残したんだろう」という言葉を残して亡くなったこともあり、サラリーマン生活のままでいいのか・・・と思ったそうです。そうして、ご主人の実家・渋川市に帰って農家になるという結論に至ります。

しかし、最初からハーブ農家になるつもりはなく、最初は青梗菜を栽培します。地元の農協が力を入れていたこと、収穫までのサイクルが早く、最初お金がないときに栽培するには良いのではないかと取り組みます。しかし、初回の収穫・出荷後、葉が縮れたり、黄色くなったりと良い青梗菜が収穫できず、窮地に陥ります。そんなとき、せっかくだからとプランターから畑に植えかえていたハーブだけが、なぜか元気に育っていたため、しょうがない、これを売ろう!とハーブを販売することになります。

あとあと考えると青梗菜を育てていた畑はとにかくやせた土壌で、軽石・礫が多く水はけが良すぎたのですが、それがハーブには非常に適した環境だったことに思い至ります。

ハーブに助けられ、ハーブに活路を見いだした飯塚さん。伊香保温泉まで車で10分の距離に畑があり、温泉もハーブも癒やし効果があるという、癒やしつながりで、ゆくゆくは渋川市・伊香保温泉も盛り上がられる農家になりたい、とハーブでやっていく決意をしたそうです。

渋川飯塚ファーム   https://ameblo.jp/ikaho-farm/

インタビュー:川上直子