池田実穂さんは、旧月夜野町出身・沼田市在住。
木の板を彫って紙に写し取り表現する木版画家として活動しています。
木版画は数ある版画の中でもっとも歴史が古く、
版材に彫刻刀などで凸部分を作りインクを乗せて紙に転写します。
池田さんの作品は複数の色を使う「多版多色刷り」をつかったもので、
色ごとに版木を彫り分けて1枚の和紙に重ねて刷っていきます。
池田さんの作品は、少女や自然をテーマにしたどこか懐かしい雰囲気が特徴。
色使いや構成はもちろん、作品のタイトルにもこだわっているんだそうです。
池田さんの作品「言葉の森」。
これまでの作品の中でも珍しいモノクロの版画です。
「タイトルは、制作をする中で出てきた言葉やイメージからつけます。
幾何学模様が少女の中に宿る言葉のように見えたので、『言葉の森』というタイトルにしました」。
また、池田さんは沼田市の芸術活動の支援を行う「ヌマタ・アート・アンバサダー」にも
委嘱されているほか、沼田市内の小中学校で非常勤で美術の先生をしています。
ヌマタ・アート・アンバサダーでは、沼田市へのふるさと納税をした人に対し
作品をNET化したNFTアート(※ブロックチェーン技術を使い作成された作品で
所有権の証明などが可能)を返礼品とするプロジェクトに携わりました。
木版画家として幅広く活動している池田さん。
今後はさらに、立体的な彫刻の制作や
沼田市の文化的な事業などをしてみたいと話してくださいました。
池田さんの作品は、これからも多くの人の心を動かし、寄り添い続けます。。
今週も、旧月夜野町出身・沼田市在住の木版画家、池田実穂さんをご紹介しました!