智乃さんは、群馬県出身・在住の詩画作家。
主に、涙を流している髪の長い女性像と詩を合わせた作品を描いています。
ふんわりとした色使いの綺麗な作品ですが、描かれている髪の長い女性は涙を流し、
悲しげな表情です。
智乃さんは、幼少期に小児がんを患い、抗がん剤治療で髪が抜け落ちました。
自分がなぜこんな思いをしなければいけないのか、
辛く、苦しく、悲しい、行き場のない思いを詩と絵で表現しています。
絵の中の女性像は、自分の身代わりになってくれる存在。
傷ついて欲しくない生身の自分の代わりに、傷ついてくれるのだといいます。
また智乃さんは、幼少期に感じた行き場のない思いを朗読でも発信。
自身で書いた詩を、個展やイベントで朗読しています。
今回放送では、智乃さんオリジナルの詩 「きれいごとの話」の朗読を一部お届けしています。
「大丈夫」と繰り返す表現が特徴で、痛いの痛いの飛んでいけのような、
おまじないの言葉として聞いて欲しいとのことです。
このような智乃さんの詩画作品や朗読に触れて、涙を流して感謝を伝える人もいるんだそうです。
智乃さんは今後、創作活動を続けていき
詩画集を作ったり、空間の装飾=インスタレーションに挑戦したりしてきたいと話していました。
作品に込めている、悲しみ・苦しみなどの負の感情も、
違う角度から見ると綺麗な部分もあると智乃さんは言います。
その煌めきみたいなものも、作品を通して感じてもらいたい。
そうすれば、作品の根っこにある暗い自分や、
苦労して書いた自分も報われると仰っていました。
作品を見かけたら、そんな視点で見てもらえると嬉しいとのことです。
2週にわたり、詩画作家の智乃さんをご紹介しました。
活動の様子は、智乃さんのSNSをぜひチェックしてみてください。
来週もどうぞ、お楽しみに!