冨岡さんは、前橋市出身・在住の44歳。
実家は、前橋市下増田町にある「前橋厄除大師 蓮花院」です。
住職である父・照民さんのもと修行を続け、僧侶になって20年。
現在は2児の母でもあり、家族でお寺を守っていらっしゃいます。
冨岡さんが副住職になったのは、父・照民さんの跡を継ぐことになったことがきっかけです。
女性が後継ぎの場合には、男性の僧侶をお婿さんに迎えたり、
結婚相手が出家をしたりする場合が多いそうです。
冨岡さんも、いつかはお婿さんをとって・・・と思っていたといいます。
しかし自分が寺に生まれても、仏教のことを全く知らない状態で、
わからないものを将来の結婚相手にまかせて良いものかと、
「跡を継ぐなら、私も出家をしたい」と願い出たといいます。
冨岡さんは、神奈川大学経営学部を卒業後、僧侶になる決意をし、
のち平成16年に、京都市 真言宗 智山派の総本山智積院で、
一年間の僧堂修行を積みます。
決して楽ではなかったというこの修行。
中には、途中であきらめてしまう人もいるほどだそうです。
無事に1年かけて修行を終え、地元へ戻り 蓮花院の副住職になった冨岡さん。
今思うとお寺の仕事は自分に合っていたと感じ、
仏教の教えも勉強すればするほど面白いとやりがいを感じているといいます。
また信徒さんや、お檀家さんから「ありがとう」と言われると、
人の役に立っているんだなと嬉しく思うのだそうです。
僧侶であり、2児の母でもある冨岡さん。
その姿はたくましく、家族でお寺を守っていくのだという固い決意もお話していて感じました。
来週は、現在のお寺での仕事について、またそれ以外の取り組みについても伺っていきます。
どうぞ、お楽しみに!