金子浩子さんは、太田市出身・在住の34歳。
キッチンの科学プロジェクトという団体を立ち上げ、子どものための食育の活動をしています。
群馬大学大学院を卒業後、漢方薬の製薬メーカーで働いていましたが、もっと子どもと直接関わって食の大切さを伝えたいと思い家庭科の教員に転職。
現在は県内の小学校に勤めています。
三児の母でもある金子さん。
育休も使いながら、毎日子どものために奔走しています。
そんな金子さんが食育に興味を持ったのは、大学時代。
1人暮らしを始めると食生活が乱れてしまったそうです。
太ってしまったと感じた金子さんは、「痩せたら可愛くなるよ」という言葉を受けてダイエットを始めました。
そのダイエットがきっかけとなり、摂食障害になってしまいます。
1年半で35キロ増えて、その後半年で35キロリバウンド。
心身共に壊れてしまい、食の大切さに初めて気づいたそうです。
さらにその後の大学院生時代、所持していた理科の教員免許を生かして塾講師のアルバイトをしていた際、女の子を中心とした理科離れや、塾で毎日一人でカップラーメンを食べる子どもの孤食の問題に気づいた金子さん。
食の大切さと科学の面白さを伝えたいと強く思うようになりました。
そんな時に、科学館で食をテーマにした科学実験イベントにボランティアとして参加しました。
このイベントがヒントとなり、2013年金子さんが大学院生の時に、食と科学を融合させた活動をする団体「キッチンの科学プロジェクト」(=KKP)を立ち上げました。
KKPでは、主に科学実験がメインの食に関する科学実験のワークショップと、料理がメインの科学を用いて料理のコツを楽しく学ぶ子どものお料理教室のワークショップを開催しています。
「みかん大福作り(みかんの薄皮が剥ける科学)」
様々な入り口を用意することで、より広くに科学と食に興味を持つきっかけを作っています。
そのために金子さんは、家庭科と理科の中高教員免許・キッズキッチンインストラクター・国際薬膳師、国際薬膳調理師・科学技術コミュニケーターと数々の資格を取得しています。
中でも、家庭科の教員免許は社会人になってから取得したそうで、一人目の子どもを出産した直後に産院のベッドで大学のレポートを提出するなど大変だったようです。
子どもに食育を教えるためには正しく詳しい知識が必要と、金子さんは常に学び続けています。
「れんこんスタンプのワークショップ」
キッチンの科学プロジェクトでは、8月23日と27日に高崎のスーパーマーケット、フレッセイにて小中学生向けに弁当作り講座を開催する予定です。
詳細や申し込みは以下のリンクをチェックしてください。
来週も引き続き、金子さんにお話を伺っていきます。