8/21 食育研究家 金子浩子

金子浩子さんは、太田市出身・在住の34歳。

食と科学を融合させた活動をする団体「キッチンの科学プロジェクト」(=KKP)を立ち上げ、子どもに食の大切さや料理の楽しさ、科学の面白さを伝える活動を行っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

KKPでは、主に小中学生を対象に食育をテーマにした科学実験やお料理教室のワークショップを開催しています。

科学実験では、光るグミ・バナナからのDNA抽出実験・玉ねぎの皮を使ったハンカチ染色などがあります。

お料理教室では、お絵かきホットケーキ、発酵の原理を利用したパンやピザ作り、出汁のうまみの解説も含めた鰹節削り体験、おせち作りといったものがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お絵かきホットケーキ作り(こげの科学)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「玉ねぎ染色ワークショップ」

今回の収録には光るグミの実験器具を持ってきてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

栄養ドリンクなどに含まれるビタミンB2は蛍光色素であるため、このように暗闇でブラックライトを当てると光ります。

この栄養ドリンクを使ってグミを作ることで光るグミを作れるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後に、納豆のネバネバにブラックライトを当てると同じように光るそうで、このことから納豆にもビタミンB2が含まれていることが目で見て分かります。

このように食と科学を融合させたワークショップを行うことで、このワクワク感から少しでも食に興味をもってほしいと金子さんは語ります。

ただ、たくさんの子どもと実験や料理をするということで、材料の準備や安全面の確保などワークショップの開催は大変なことが多いようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ワークショップに参加して、小食と言っていた子がモリモリ食べている様子や、連れてこられて興味なさそうにしていた子が目をキラキラさせて楽しんでいる様子が金子さんの活力になっています。

そして金子さんは、食育や自身の摂食障害のことを話すことで感じてほしいこと・伝えたい思いがあります。

金子さんは、摂食障害のほぼ全部の症状を経験しました。

食べられなくなる拒食、食べ始めたら止まらない過食、食べた罪悪感で吐いてしまう過食嘔吐、無添加や無農薬など健康な物しか食べられないオルトレキシア。

この経験から、金子さんの食育はマルバツをつけずに、まず食に興味を持ってもらい何を食べるかも自分で決める力をつけてもらうことを目標に行っています。

自炊することは自己肯定感を高めることにも繋がると言い、料理で誰かを喜ばせたり完成した達成感を味わってほしいと願っています。

摂食障害を抱えている子には、「一人で抱え込まず相談してほしい」「ただ、生きているだけでありがとう」ということを伝えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三児の母になってから分かったこともあります。

毎日家事育児に追われながら子どもと一緒に料理することは簡単ではないこと。

だからこそ、KKPのワークショップでパパママが一歩離れた状態で子どもが食に触れられる機会を提供することの価値を改めて感じたそうです。

これからはより地域に根ざした活動をするため、子どもの居場所作りとして拠点をもって子どものお料理教室を開くことが目標です。

そんな金子さんのキッチンの科学プロジェクトでは、8月23日と27日に高崎のスーパーマーケット、フレッセイにて小中学生向けに弁当作り講座を開催する予定です。

また、8月31日(土)に太田市で、鰹節の削り体験のワークショップを開催します。ぜひ参加してみてくださいね!

詳細や申し込みは以下のリンクからチェックできます。

2週にわたり太田市出身・在住の食育研究家金子浩子さんをご紹介しました。

 

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