今週も、桐生市出身の22歳、仏師の山本多恵さんをご紹介します。
仏師とは、仏像を作る職人のことです。
山本さんは、中学生の頃、運慶展で観た毘沙門天に一目惚れして仏師の道を志しました。
桐生女子高校 在学中は、習い事として前橋の女性仏師の師匠の元に週1回のペースで通い、高校卒業後から現在までは、弟子入りという形で修業を続けています。
また、山本さんは仏像制作で使用する「漆(うるし)」や「截金(きりかね)」など伝統工芸技法を生かした作品の制作も行っています。
特に截金に関しては、一般にはあまり知られていないことから、高度な伝統技術を知ってもらうことで仏像にも興味を持ってほしいと話してくれました。
アクセサリーなどで表現することで、身近に感じてもらう狙いがあります。
伝統工芸技法の「截金」は、金箔を張り合わせて細く切ったものを、仏様のまとっている衣類などに張り合わせていく古い技法です。髪の毛の細さほどの金箔を、下書きをせずフリーハンドで仕上げていきます。
今後の目標としては、1日でも早く師匠のような技術を身につけること、と話してくれました。
将来的には工房とカフェが併設した空間を作るのが夢、とのこと。
群馬に仏像カフェが誕生する日が来るかもしれませんね!