10/9 高校教諭 小関かなこ

小関かなこさんは、桐生出身・在住の37歳。

桐生市立商業高校を卒業後、県外の大学に進学し、現在は群馬県に戻ってきて教員として働いています。

今年で教員歴10年目。

ビジネス研究部の顧問として、わたらせ渓谷鉄道の乗客をゾンビが脅かして楽しませるゾンビトレインや、桐生のスターバックスの新店舗とのコラボなど、地域を盛り上げる活動を精力的に行っています。

1週目の今回は、小関さんの経歴と活動にかける思いを伺いました。

高校時代、生徒会に所属していた小関さん。

生徒会では、生徒が空き家を活用してお店を経営するプロジェクトに取り組んでいました。

最初の1.2か月は、高校生が経営するお店という珍しさからメディアにも取り上げられ1日に100人以上来る日もあったそうです。

しかし3か月が経ったころにはその話題性も薄れてしまい、1日に5人しか来ないほど急激にお客さんが減ってしまいました。

「どうして全然お客さんがこないんですか?どうやったらお客さんが来てくれますか?」と生徒会の先生に聞いたところ、「そんなに悔しいんだったら、経営学を学んでみたらどうだ?」と言われた小関さん。

その時に人生で初めて心から勉強がしたい!と思えたそうです。

そんな先生と同じように、人にモチベーションを与えられるような存在になりたいと思い教員を志すようになりました。

そうして教員になった小関さんは現在、母校の桐商に勤めています。

担当の部活はビジネス研究部。

ビジネス研究部は小関さんが行っていた生徒会でのビジネス活動を本格的に行うために設立された部活で、小関さんはビジネス研究部の1期生でもあります。

現在は顧問として、様々な企業と協力して高校生にビジネスの経験をさせる機会を呼び込んでいます。

そんな活動を行う上での小関さんのテーマは、「驚きと感動を与える」というもの。

お客さんの期待を少しでも上回るイベントを作っていきたいと語ります。

そして、桐生についても生徒によく考えさせているそうです。

年々人口が減ってきている桐生市。

桐生商業高校として面白いイベントを企画して、たくさんの中学生が桐商に入りたいと思ってくれれば、桐生がもっと賑やかになるのではないかと生徒に訴えかけているそうです。

生徒にたくさんの経験をさせて、地域の活性化のために動けるような人になってほしいと願っています。

小関さんの教員のやりがいは、生徒が主体性をもって活動している姿です。

たくさんの意見を聞いて、言われたことに従うだけでなく自分の考えをもって動いている生徒を見ると嬉しく感じるそうです。

今週のグンマドンナは、桐生市出身・在住の高校教諭 小関かなこさんをご紹介しました。

来週もお楽しみに!