10/16 高校教諭 小関かなこ

今週も桐生市出身・在住の37歳、高校教諭の小関かなこさんをご紹介します。

小関さんは現在母校の桐生市立商業高校に勤め、ビジネス研究部の顧問として地域を盛り上げる活動を精力的に行っています。

去年から、わたらせ渓谷鉄道と連携して”ゾンビトレイン”という活動をしています。

ゾンビトレインは、コロナ禍で減ってしまったお客さんを呼び込むため、日光市の副市長とわたらせ渓谷鉄道の社長が始めた企画です。

お化け屋敷のような装飾をした電車内で、プロの怖がらせ隊がゾンビの格好をして乗客を脅かしたりダンスで楽しませたりしています。

1年目は演劇部のみがゾンビになり、ゾンビトレインに参加していました。

その活躍を見たビジネス研究部の生徒から、違う形で私たちもゾンビトレインを盛り上げたいと小関さんに相談があり、今年はゾンビトレイン内で販売する飲み物の商品開発をしました。

ゾンビトレインにふさわしい怖い雰囲気を出すため生徒が考案した飲み物が、「血の池目玉ジュース」。

ブドウの炭酸飲料で血の池を表現し、インパクトのある目玉を浮かべました。

そして、ビジネス研究部は今年の9月桐生市にオープンしたスターバックス桐生市場店とコラボすることになりました。

このコラボは、小関さんが偶然スターバックスの店長になる方と話す機会があり、ビジネス研究部の活動を知ってもらったことがきっかけで始まったものだそうです。

ビジネス研究部では、桐生織の端切れを買い取ってヘアアクセサリーにして販売する活動をしていました。

それをスターバックスの内装にも生かそうと生徒と話し合い、スタッフが着用する蝶ネクタイと入口に設置するウェルカムボードを桐生織を用いて作成することになりました。

このように小関さんが教えるビジネス研究部の生徒は、積極的に活動に参加したり、アイディアを出したり自発的に行動しています。

生徒が主体性をもって活動するために小関さんが意識していることは、責任感を持たせること。

一人ひとりに責任のある仕事を割り振ることで主体性を持つようになり、その成功体験ややり切った達成感から自発的に考えて行動できる生徒になっていくそうです。

そんな小関さんの今後の目標は、退職した後に教え子の活躍を見続けることです。

主体性をもって行動できるようになった生徒は、数十年後どこかで何かを成し遂げたり活躍をしているはず。

そんな生徒の活躍する姿を教員を退職してからもずっと見続けられたらと語ってくれました。

桐商の生徒と小関さんの活躍がこれからも楽しみです!

2週にわたり、桐生市出身・在住の高校教諭 小関かなこさんをご紹介しました。