加藤さんは、渋川市出身・吉岡町在住の42歳。
26歳の時からビューティーアドバイザーの仕事をしていて、現在は美容サロンを経営しています。
その傍ら今年の7月に、子どもを持たない夫婦のためのライフサポートコミュニティ「フタリテ」を立ち上げました。
加藤さんは、子どもを持たない選択をした夫婦「DINKs(ディンクス)」です。
DINKsとは、「Double Income(共働き)No Kids(子どもを持たない)」の頭文字を取った言葉。
少子化対策や子育て支援が重要視される現代では、DINKsの人々は肩身の狭い思いをすることがあるそうです。
加藤さんは吉岡町に家を建てたころから、子どもがいない夫婦の生きづらさを感じるようになりました。
近所の子ども同士の繋がりや交流がよく行われる一方、子どもがいない加藤さん夫婦は隣近所とのお付き合いをする機会を持てませんでした。
また、回ってくる回覧板に挟まっているチラシの内容も自身に当てはまるものがないなど、地域社会との繋がりが希薄になってしまうという課題を感じたことから、フタリテを立ち上げることにしたそうです。
そんな加藤さんですが、最初から子どもを持たない選択をしていたわけではありません。
「結婚した次は出産」と思っていた加藤さんは、結婚当初は子どもを望み、不妊治療を行っていました。
しかし、婦人系の持病が悪化したことから、このまま不妊治療を続けるか、体のためにホルモン治療を受けて生理を止めるかの選択を迫られました。
その時に子どもを持つことにそこまで強い思いがあるわけでないということに気づいたそうです。
そして夫婦で話し合って、子どもを持たない決断をしました。
子どもが欲しいという気持ちの程度は人によって様々であり、1人の中でも時期によって変化するものであるので、1つの例として知っていただければと語ってくれました。
このようなご自身の経験から、DINKsに関する活動を始めたわけですが、現在はフタリテとして月に1回 交流会を開催しています。
子どもがいない夫婦で集まって、悩みや思いを共有しています。
少子化対策が謳われる中で、肩身の狭い思いをしているDINKsの人々が集まって、ざっくばらんにお話をする機会を広げていくことが加藤さんの願いです。
来週もフタリテの加藤美季さんにお話を伺います。
お楽しみに!