加藤さんは、渋川市出身・吉岡町在住の42歳。
美容サロンを運営しながら、今年の7月に子どもを持たない夫婦(=DINKs)のライフサポートコミュニティ「フタリテ」を立ち上げました。
フタリテでは月に1回交流会を開催しています。
DINKsであれば1人でも2人でも、女性でも男性でも参加することができます。
交流会では、初対面ではありますが、子どもがいないという共通の話題があるためすぐに打ち解けて悩みを共有するなど話は尽きないそうです。
交流会の他にも、イベントを開催して様々な活動をする人々を紹介したり、プレゼンテーションを行ったりしています。
そして今年の10月に群馬で初めて行われたぐんまレインボープライドにも参加しました。
レインボープライドでLGBTQ+の人々のお話を聞いたことで、子どもを持たない夫婦の課題というのはLGBTQ+の人々にも共通するものであることに気づいたそうです。
「同性婚や事実婚の方も含めたふうふ二人の会にしていこう」と心が決まったイベントだったと語ってくれました。
このように様々な家族の形を広める活動ということで、受け取り方も様々。
例えば、今子育てで大変な思いをしている人にとっては、子どもがいない悩みは贅沢な悩みだと感じる可能性も。
またDINKsの中でも、最初から子どもを望んでいない夫婦もいれば、加藤さんのように最初は欲しかったけど諦めた夫婦もいて、多様な背景があります。
そのため、新たな対立を生まないように、発信する上で言葉選びや多様な視点を持つことを意識しています。
様々なバックボーンがあることを互いに理解し合い、その先に生まれる夫婦ふたりで生きていくからこその課題や目指していくべき社会との繋がり方を考えていく機会を作ることがこの活動の一番の目的です。
フタリテとしての今の目標はまずは交流会をたくさん開催すること。
「悩みが解消されて自分の心が満たされれば、人は次に社会貢献をしようとする。
DINKsの人々が明るく生きていける社会になれば、もっと社会に役立てる存在になるポテンシャルがある世帯である」と加藤さんは語ります。
そして最終的には子どもがいる家族もいない家族も互いに助け合い、みんなが幸せに暮らしていける世の中にすることが加藤さんの一番の目標です。
今後の活動にも注目です!