2/19 ナラティブひろば代表 小笠原映子

今週も、ナラティブ絵本を制作する「ナラティブひろば」の代表 小笠原映子(おがさわら・えいこ)さんをご紹介します。

小笠原さんはこれまで、看護師や保健師、産業カウンセラーとして働く人のメンタルヘルスに関わってきました。そんな中で考案したのが、カウンセリングと絵本作りを掛け合わせた「ナラティブ絵本」です。ナラティブとは、英語で「物語」「語り」という意味があります。

クライアントの思いや過去の経験を聞きながら、どんなストーリーに落とし込むのか、どんなタッチのイラストで仕上げていくのか、何度もやりとりしながら進めていきます。
この過程がカウンセリングにおいてとても大切なのだとか。

最近完成した「ふわふわちゃん」は、過去に教育虐待を経験した40代の女性が制作した作品です。辛い過去でフラッシュバックが起きてしまうため、人間を主人公にせず「ふわふわちゃん」というキャラクターを作り、ナラティブ絵本を制作しました。

柔らかくて傷つきやすいふわふわちゃんが、無理に頑張ることで鎧の身体になってしまいますが、最後は鎧を脱ぎ捨てて、元のからだに戻り「ふわふわのままで良いんだよ」と言ってくれる人たちに守られる、というストーリーです。
作者は、この絵本を制作したことで不安定さが軽減したとか。

小笠原さんはナラティブ絵本制作のワークショップも開催しています。

自分と向き合う良いきっかけになりそうですね。

小笠原さんは今後の目標について「ナラティブ絵本をもっと知ってもらうこと」と話します。
人生を振り返る「自分史」としての制作もおススメしているそうです。

ナラティブ絵本公式サイトはこちら