井上忍(いのうえ・しのぶ)さんは、千代田町出身の42才。
桐生市で代々続く 井清(いのきよ)織物に嫁ぎ、
旧式のジャカード式シャトル織機を使って
ご主人とともに、帯などを作っています。
2014年には「織物で暮らしを彩る」をテーマに「OLN(オルン)」というブランドを立ち上げ、
バックやストール、雑貨などを作り始めました。
全国の呉服店で販売されている井清織物の帯は、問屋に卸す為
価格を自分達で決められなかったり、どんな人が手に取ってくれたのか
見えにくいという現状があります。
その点を解消するために、独自のブランドを作り、販売価格も決め、
OLNのアイテムを販売してくれるショップも自分達で探しました。
今では、県内外12の都道府県に、OLNの商品が置かれています。
2018年には、井清織物の敷地の一角に、OLNのショップもOPENしました。
淡い色味と、シンプルなデザインが特徴のOLN。
着物でも洋服でも合わせられるデザインで、
長く使ってもらえるものを・・・とこだわっています。
長方形の「木の持ち手」が印象的なバックは、
もみの木の模様が描かれた帯地で作られています。
他にも、春夏に人気の「綿麻のストール」は、
ところどころに、太い綿の糸を織り込むことで、立体感を出していたり、
あえて横糸を飛び出して織ることで、巻いたときのデザインに動きがでるよう
工夫されています。
井上さんはこれからのOLNの活動について、
機屋としての技術を高めるのはもちろん、
自分たちの活動を伝えることを、丁寧にやっていきたいと話して下さいました。
【今後の出展スケジュール】
2020年6月24日~30日
新宿タカシマヤ