「家のローンが大変だ。カブを売ってなんとかしないと!」と
小学生の長女が突然言い出して、とてもビックリしたことがある。
ダメな父親を見かねて、ついにそこまで心配をかけてしまったか!?と焦ったが、
長女が好きな、可愛い動物キャラが人気のゲーム「あつまれ どうぶつの森」の話だった。
「あつ森」ではゲーム内で住宅ローンを組んで家を建てたり、
株ならぬ”野菜のカブ”を安値で買って、高値で売るような売買ができるので、
「お金」の扱い方を学べるゲームとも言えそうだ。
子どもには「ゲームばかりやって!」とつい言いがちだが、
そんな我々大人もゲームから学んだことが色々あるし、
最近はゲーム要素を含む勉強・学習アプリや教材も増えている。
また通信機能を使って、学校などの友達と同じゲーム空間で遊んだり
ゲームの存在感は子どもにとって、今まで以上に大きくなっている気がする。
さらにコロナ禍で家で過ごす時間が増えて、
子ども達がゲーム機やスマホ、タブレット、PCなど
デジタルツールに触れる時間が増えた。
長女は遠方に引っ越した友達と、お互いの親了解のもと
親のスマホのLINEでメッセージ交換をしていた。
さらに小学生の娘2人にはタブレットが支給されたため、
Google Earthで海外の道路にアザラシの様な動物が寝そべっているのを見つけたり、
珍しい景色を探したり、まるで「オンライン旅行」の様なことをしているし、
自分で描いた絵をプログラミングで動かすなど、
もはや私の小学生時代には考えられなかったような遊び方をしている。
社会全体でDX=デジタルトランスフォーメーションが加速する中で、
子ども達のゲームやデジタルな遊びは、デジタルツールに慣れたり、
リアルな体験を補完したり、
様々な知識を身につける絶好の機会になっているのかもしれない。
そのためにはトラブル予防なども視野に、大人がしっかり見守ることも重要になりそうだ。
特に注意したいのはタブレットやゲームの画面を眺める時間が長かったことによる
視力への影響だ。なるべく画面から距離を離したり、
「20~30分に1回は 20秒くらい遠くを見て」と声をかけるなど、
子どもの目を守るための努力は続けたいと思う。