母に、「たいこさん」と呼ばれる時があります。
私は、わりと欲望に忠実なタイプです。
「寝たい!」「食べたい!」「あの場所に行きたい!」「こんな仕事がしてみたい!」
「~たい!」が多いので、「たいこさん」。
この呼び名は、私が小さい時によく読んでいた絵本から来ています。
愉快なタイのおかあさんと一緒にいろんなところへおでかけする「せとうちたいこさん」シリーズは25年以上続く人気の作品で、真っ赤なお魚の「鯛」が主人公。
特に好きだったのが、『せとうちたいこさん デパートいきタイ』(長野ヒデ子作・童心社)で、麦わら帽子をかぶり、ハンドバックを持ち、尾びれにハイヒールを履いた「たいこさん」が「あれもみたーい。これもみたーい」とデパートの各フロアをずんずん進みます。
時には「やすみたーい」と医務室のベッドに寝たりと自由気ままです。
私が4歳か5歳のころ、母がこの絵本を図書館で見つけて「あまりに娘に似ている!」と思い購入。私も大好きになり、よく私が母に読み聞かせをしていたそうです。(そのころから朗読が好きでした)
おかげで私も立派な「たいこさん」に育ち、好奇心旺盛なところは、いろんな場所に取材に行き、いろんな人に会える今の仕事に役立っているような気がします。
ただ、「寝たーい」「起きていたーい」で休日の生活リズムはぐちゃぐちゃ、「食べたーい」で好きなものばかりたくさん食べているので、そろそろ「自制心を身につけたーい」!