M1> マイ・フーリッシュ・ハート / マーク・コープランド
1988年に当時“40歳”になったマーク・コープランドのリーダー作。
「マイ・フーリッシュ・ハート」から。
繊細なピアニストのイメージがありますが、広がりのあるプレイはイキイキとしていて聞いていてワクワク♪
静かにスタートしたこの曲。
ベースの名手ゲーリー・ピーコックの演奏がまず光ります!
そこからのグーンと広がる音世界は爽快さを兼ね備えます。
このマーク・コープランド(改名前はマーク・コーエン)はキース、ビルエヴァンス系のピアノと言われている彼。
かなり軽いタッチで弾くピアニストです。
フワッと柔らかな印象も与えてくれて穏やかな気持ちになります。
しかし時折、聞こえる切ない旋律はビルエヴァンス系といわれる由縁かも。
そんな彼が不意にきかせてくれる現代音楽的な部分でアレルギーを感じる人もいるかも知れませんが、そこがまた癖になってしまう・・・。
ピーコックの独特のベースに彼のピアノがリズムをつけていく。
どこか雪が降るイメージを感じるのは僕だけでしょうか?
美しくロマンチックなピアノの音色で行き年を見送ってみるのも良いんじゃないの?
M2> サンキュー・ガール・フォー・ラヴィング・ミー / エンチャントメント
デトロイトで1966年に結成された5人組の男性ヴォーカル・グループ
「エンチャントメント」
まず驚くのは本当に男性グループなの?
と疑いたくなるほど独特の美声で聞かせるコーラス・ワーク♪
ファンキーでグルーヴ感もハンパなくクールです。
「かえる」の別名でも親しまれているこの1枚は1976年にリリースされたファースト・アルバム。
10年のキャリアでこの安定感。0
その中で届けられる伸びのあるリードボーカル“マニュエル”のファルセット・ボイスが作品のイメージを確実なものにしてくれています。
骨太なリズムとこのコーラスに虜になります♪
時折魅せるディスコチックな雰囲気にも心躍ります。
もちろんリアルタイムでは耳に出来なかったこのサウンド。
この時代のこの音作りにも興味津々ですが、よく耳を澄ますと細部にまでこだわった生音が心地よく、レベルの高さを思い知らされます。
あぁ、聴くたびにこのクールさは増しているような気がします。
ディスコ・・・憧れますわ~♪