M1> キャント・セイ・ラヴ / ディック・セント・ニクラウス
アメリカ、ワシントン州出身。
1963年に「ルイ・ルイ」という曲を大ヒットさせるも、69年にバンドは解散。
79年に『マジック』でデビュー。80年に日本だけで発売されたAOR系シンガー・ソングライター「ディック・セント・ニクラウス」のセカンドアルバム
「スウィート・アンド・ダンディー」から。
ちょうどこの時代的にはイーグルスに代表されるウエストコースト系ロックが全盛期だった頃、クリストファー・クロスとともに注目された彼の「マジック」が日本でのみ大ヒットし、その勢いでリリースされたのがこのアルバム♪
しかし、そこまでのセールスには結びつかなかったようですが、後世にも受け継がれるAORの名盤として名高い1枚。
1枚目のクールさも残しながら、軽快なバンドサウンド、キャッチーなメロディが乗った
楽曲は日本人好みの要素が詰まっています♪
クリストファー・クロスにも劣らない人気はやはり本物!
メロウな哀愁メロディと大阪で人気になったことで生まれた「OSAKA MOON」なんて曲もいいんです♪
このアルバムならではのこのムードを今に伝えてくれ優しい歌声に心和みます♪
まさに日本のAOR名盤!
この耳に馴染んで離れない感じ・・・どうぞ癖になってください♪
M2> ユー・コール・イット・マッドネス / ダイアナ・クラール
「オール・フォー・ユー~ナット・キング・コールに捧ぐ」(2015.12)から。
昨年の暮れにリリースされていました♪
この作品は発売前から話題でしたが、どうぞ彼女のこの豊潤な潤いたっぷりのメロウな美しい歌声をお楽しみください♪
エレキギターのイントロからスッと耳に飛び込んでくる彼女の甘い声、そこに丁寧に乗ってくるメロディ隊のピアノ、ベース。
ソフトに寄り添いながら彼女を全力でバックアップ。
チームワークの良さが分かります。途中のピアノのソロ、ギターのソロがこの曲の完成度の高さを象徴しているようです。
ナット・キング・コールへのトリビュート。
クラールの歌声とピアノで40年代の名曲を蘇らせてくれました♪
アルバム全体のテンション、トーンなど完璧です♪
聴いていてのゴージャス感、抜け感、そしてこの安定感はバツグンです。
ナット・キング・コールの名曲たちがキラキラと光を浴びて、新しく生まれ変わった新鮮なタッチで伝えてくれます。
そして間違えなく、クラールの新たな1面、新たなキッカケになったアルバムであろうことも事実。
新・クラールの世界が始まりました♪
まじで気持ちいい♪ダイアナ・クラールのスウィンギーなボーカル。オーソドックスなジャズもブルースっぽい曲もまさにクラールの世界です。