Hi!心呼吸 3月17日(木)

M1> ユー・アー・ノット・アローン /  カーラ・ウィズ・アキオ

 

「カーラ・ヘルムブレクト」はウィスコンシン州出身の女性シンガー。

そして在住日本人ギタリストの笹島明夫氏との共演したこのアルバムは2004年にリリースされた「HERE’S TO LOVE」に収録された1曲。

 

彼女は94年にデビューを飾り、ラジオ・チャートで人気を博してグラミー賞にノミネートされた経験をもつ実力派。この実力ある歌声は僕にとって癒しの代表格♪

スタンダードやポップスを中心にした温かみのあるジャズが楽しめます。

以前は別の曲「ブレイム・イット・オン・マイ・ユース」をお届けしましたが、今回はこちらも♪

「ユー・アー・ノット・アローン」です。

 

爽やかなヴォーカルとシンプルのギターの組み合わせってまさにベストマッチ♪

フライド・プライドの雰囲気って言えばなんとなく伝わりますかね・・・。

美しくも表現力豊かな彼女の歌声はこのシーズンに季節の彩りを重ね、明夫氏のギターは彼女をゆるりと誘導しながらも完成形に近づけるために必要不可欠。

だからこそベストマッチに感じるのです。

 

「ウィズバリング・ヴォイス」で魅せてくれる空気感。

さてこの春はこんな誘いに乗ってみてはいかがですか?

さぁ、音楽も春らしくなってきました♪

 

“癒し系”のスタンダードで春を楽しみましょう♪

 

 

M2>  Diana  /   カエターノ・ヴェローゾ

 

2004年の春にリリースされたアルバム「異国の香り~アメリカン・ソングス」から♪

まさに名盤♪

 

このアルバムのアーティストはブラジルの作曲家、歌手、作家『カエターノ・ヴェローゾ』

 

彼が古今のアメリカン・ポップを優しく柔軟にカヴァーしています。

普段はもちろんポルトガル語での歌唱なのにこのアルバムでは英語で歌っています。

それが違和感なく難なくレコーディングされています。

 

バックを支えるのは、長年ヴェローゾと組んでいるアレンジャー

「ジャック・モレレンバウム」率いる28人編成のオーケストラ♪

それだけ聴くだけでどれほどブラジル音楽界でビッグマンなのかがわかりますね♪

ストリングによる伴奏も素晴らしくアルバム全体をゴージャスに纏います。

 

古くから全世界で聴き親しまれてきたアメリカン・スタンダーズの数々を「おっ」と驚かされるアレンジで聴かせてくれています。

 

彼自身も聴いていた、影響を受けたアメリカ大陸の名曲たち。

一曲一曲への深い愛情が感じられる素晴らしい1枚。

 

彼の魅力満載で素晴らしい1枚。

あなたのお気に入りも必ず見つかるはず!

 

Hi!心呼吸 3月16日(水)

M1> You’re Gonna Make Me Lonesome When You Go /  ベン・ワット

 

2002年の不朽の名作「ノース・マリン・ドライヴ」

「エヴリシング・バット・ザ・ガール」のメンバー、ベン・ワットがEBTGを始める以前に発表した、1982年のEPと1983年のソロ・アルバムをカップリングしたアルバム。

全14曲を収録しています。

どの曲も素敵過ぎるのです・・・。

シンプルなギターと少ないパーカッション。

そして誰にも真似できない、まさにワン・アンド・オンリーのベン・ワットの声。

繊細でちょっと頼りなくて、少しウェっティで、一声聴くだけで、胸が切なくなるような歌声♪まさに芸術作品のような歌声はシンプルで美しい♪

聴くたびに胸の真ん中にスッと落ちるような清涼感に包まれます。

 

夜の時間もピッタリ来ますが、ちょっとクールダウンしたいときに、ドライブで自分の時間を大切にしたい時に、邪魔することなくそっと寄り添ってくれる1枚。

季節はまさにこの時期から夏にかけてしっくり来ます。

透明なギターサウンドにシンプルなサウンドはどの時代にも輝きます。

一つ一つの音が聴き手の心をつかんで離しません。

オリジナルに込められたソウルを感じるこの音・・・。

 

ヘッドフォンをして聞き始めると、どこでヘッドフォンを外していいのか分からなくなってしまう・・・。そんな音楽ってなかなかありませんよね。

このソウルを感じながら春を待ちたいと思います。

この季節がやってきたなぁ♪

 

M2> 庭のバラ  /  カーラ・ボノフ

 

ベン・ワットの次にはこの人の声を合わせたい・・・。

以前も別の曲をお送りしましたが、今回はこの曲を♪

 

1977年のデビュー作「カーラ・ボノフ」から。

このアルバムの最後にクレジットされた1曲「庭のバラ」♪

1970年代アメリカ西海岸。

ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタット、イーグルスなど才能豊かなミュージシャンたちが次々とこの土地から飛び出した。

アメリカン・ロック史において黄金期を支えたシンガーソングライターの一人。

「カーラ・ボノフ」

 

LAの孤独を歌に託した美しいシンガーであるが、彼女のソングライティングの透明間、歌声はベン・ワットとシンクロする♪

 

最近改めてこの70年代後半に活躍した彼女の歌をよく聞く。

今の時代になんだかスーッと耳に入り込んで、心が落ち着き、優しい気持ちを置いていってくれるのです。

春を迎える瞬間、いつものバタバタから少し開放され、準備を整えるには彼女の声が必要です♪

昔の音楽を愛でてみる、そうすると今まで見えなかった景色が見えてくる。

さぁ、2016年の春もこの曲たちと迎えることにします♪

アナタもよろしければいかがですか?

Hi!心呼吸 3月15日(火)

M1> I Can’t Tell You Why (A Cappella) /  ブラウン・ストーン

 

「ブラウン・ストーン」は、故マイケル・ジャクソンが設立したレーベルMJJ Musicからデビューした女性グループ。

力強い歌声と美しいハーモニーに定評があったグループ♪

オリジナル・メンバーはニッキー・ギルバート、マキシー、ミミの3人。

 

1995年のデビュー作『From The Bottom Up』♪

このアルバムで一躍ミュージックシーンで注目を集めた彼女たち。

このアルバムにも収録されていましたが、今日は(ア・カペラ)バージョンで♪

彼女達も後にメンバー交替、脱退などの問題がありましたが、なんと言ってもこの初期メンバーのコーラスや、歌唱力は素晴らしい♪

それぞれ個性のある声質の3人が織り成すコーラスの緻密で美しいこと♪

デビュー作だけあって少し雑な様子もあありながらも3人の響き合う声が素晴らしい。

 

ゴスペルフィーリングが強く感じられるのかも。

そしてこのイーグルスのカバー曲

「I can’t tell you why」の後半などは、ゾクゾク鳥肌モノです。

Gospel Vocalのテイストも充分に味わえる1枚。

 

マキシーの昨年の春先に急死したニュースはショックを受けました・・・。

 

彼女たちが残してくれた音楽の奇跡を楽しみたい♪

彼女達のルーツを探る旅に出かけましょう♪

 

M2> So Intense (ソー・インテンス)  /  リサ・フィッシャー

 

Lisa Fischerと言えば1970年代から活躍するシンガー!

またバッキングボーカルのプロ!

スタジオミュージシャンとして大活躍していた彼女の代名詞的な紹介は

「ローリング・ストーンズ、スティング、チャカ・カーン等のバック・ヴォーカリストを務め・・・』など。

その実力が分かりますよね。ソロとしても「How Can I Ease the Pain」を全米R&Bチャートの首位に送り込んだ超実力派です。

 

そんな彼女が日本公演を控えています。

<LISA FISCHER>

  • 2016年3月21日(月)22日(火) ブルーノート東京

[1st]Open4:00pm Start5:00pm

[2nd]Open7:00pm Start8:00pm

というわけで来週、彼女が東京にいるなんて・・・。

 

このアルバムは、1991年に彼女が放った「So Intense」

ヒットはさほどしませんでしたが、彼女の実力を世界に知らしめた1枚として印象深い方も多いはず。

心と魂を揺るがすワン&オンリーの歌声。

リサの歌声を堪能するチャンス!

本気でいこうかスケジュールをチェック中・・・。

Hi!心呼吸 3月14日(月)

M1> 決してあきらめないで(ネヴァー・ギヴ・アップ) /  ピーター・ヤーロウ

 

1938年ニューヨーク生まれ。

1961年、ボブ・ディランのマネージャー「アルバート・グロスマン」の勧めでポール・ストゥーキー、マリー・トラヴァスを誘いフォーク・トリオ

『ピーター・ポール&マリー』を結成。

62年にセンセーショナルなデビューを飾ることになる。

この方こそ、『ピーター、ポール&マリー』のピーターさん♪

 

代表作の「パフ」を作った人といったほうが分かり易いのかも。

ヤーロウは政治活動家でもあり、ベトナム戦争への反対運動などから、さまざまな取り組みに関わってきた人物。

そんな彼の2013年にリリースされた1枚「ネヴァー・ギヴ・アップ:インサイド・ザ・ハート・オブ・ピーター・ヤーロウ」から。

なんと言ってもこのアルバムの特徴的なことは、この曲「決してあきらめないで」の歌詞を「ダライ・ラマ14世」が書いている、そしてその詞にヤーロウが曲をつけた1曲。

 

「決してあきらめないで、きっと君の未来はみつかる。

愛する気持ちが君を導いてくれる。

君を自由にしてくれる。

だからあきらめないで。」

 

ホワイト・デイになんだかかけたくなってしまいました。

だって恋愛もNever Give Up♪

 

M2> ラブ・リブズ・オン  /   ケニア

 

クロスオーヴァー・ブラジリアンのDIVAとしてジャズ・フュージョン世代にもその名を知られるブラジル出身の「ケニア」

通算4作目となったのがこのアルバム91年にリリースされた「LOVE LIVES ON」

 

アルバムタイトルにもなっているこの曲を♪

ふんわりとしたブラジリアンテイストを都会的なテイストのなかで活かそうと、ポップにアレンジされた表現方法は今の時代にも鮮やかに伝わります。

声の質がそう感じさせるのか、クールな陽炎といった風情を感じさせる仕上がりになっています。

サンバテイストやソウルチックなものも含めてポルトガル語と英語を使い分け歌われるその歌はバカンスにもピッタリくる開放的な雰囲気に満ちています。

彼女の風格だったり、凛としたスタイルは、ブラジルだけに捉われない音楽を奏でます。

ベテラン・シンガーらしい深い味わいにジャズ・フレーバーの軽快さも加えられ、彩られた曲たちは聴き心地は最高であることは想像つくでしょう?

 

90年代にはリリースを重ねていた彼女ですが、この91年の1枚は特に好きな1枚。

ジャズテイストに、ブラジリアンフレーバーが見事にマッチ♪

90年代の頭には早すぎるくらいのオシャレさです。

その歌声を支えているアーティストもブラジルを代表するミュージシャンばかり。

ホメロ・ルバンボ、テオ・リマ他♪

それぞれのミュージシャンのアルバム自体が素晴らしいのにサポートって♪

その強力な演奏もご賞味ください♪

 

 

Hi!心呼吸 3月11日(金)

M1> Forget Her  /   Bonnie Tyler (ボニー・タイラー)

 

「おんなロッド・スチュアート」と呼ばれたハスキー女王、ボニー・タイラー。

日本でも彼女の歌声に感動し、勇気をもらい、心を奮い起こし、切なくて泣いて・・・いろんな境遇を一緒に過ごした方も多いはず。

日本でも人気を博した彼女。

「Holding Out for a Hero」は日本ではテレビドラマ「スクール・ウォーズ」の主題歌としてのほうが有名だろう。

麻倉未稀さんが日本語歌詞で歌っているが、オリジナルはこの方♪

昨今のラグビー人気に山下真司さんも喜んでいるんでしょうか?

さて1996年にリリースされたアルバム「Free Spirit / フリー・スピリット」から。

「渚の誓い」や「明日に架ける橋」などがカヴァーされて聞き心地が良い1枚。

その曲たちの中で僕が心を打たれた1曲がこの

「フォゲット・ハー」

 

彼女のことを忘れるのよ。

揺れるき木からの舞う葉のように・・・。

彼女の自由をゆるしてあげなければならない・・・。

次の朝を迎えるように。

 

震災に絡めるわけではありませんが前に進むために気持ちの中を整理するような。

しかしそんな簡単にはいかない・・・。

 

3月11日

忘れてはいけない日。

忘れてはならないこと。

 

 

 

M2>  あれから  /    KGM

 

仙台在住のシンガーソングライター「KGM」

このワイグルのジングルでもおなじみですよね?

彼のホッコリするジングル大好きです♪

僕のこと、番組をよく理解して協力してくれる素晴らしいアーティストです。

 

彼が2013年にリリースされた「リトルファーブル」から。

前作の作品からこのアルバムのリリースの間。

彼は東日本大震災を経験し、子供が誕生したり、様々なことがあった4年間でした・・・。

悩んだり、涙をしたり、アーティストとしてどうしたらいいのか。

 

その気持ち、思いを僕はもちろん全て分かることはできません。

しかし彼の気持ちを大事にしたいのです。

話を聞かせて欲しいのです。

少しでも僕の大事な方々に伝えて行きたいのです。

素晴らしいアーティストだということ。

音楽が出来ること。

 

だからこの時期には彼の声を聞きたくなるんです。

忘れてはならない。

忘れてはならない。

 

まだまだ時間もかかる。

だから忘れてはならない。

それをいつもKGMが教えてくれます。

 

 

3・11

大事な歌。

Hi!心呼吸 3月10日(木)

M1> ザ・ラスト・トゥ・ノウ /  カラー・ミー・バッド

 

カラーミーバットは、「I Wanna Sex You Up」の大ヒットで注目され1991年のデビューから1998年の解散までの間に合計5枚のアルバムを発表♪

中でも彼らのデビューアルバム「C.M.B」は、800万枚以上のビッグセールスを記録。

当時では珍しく人種混合の珍しいメンバー構成、各メンバーがそれぞれリードを取れる安定した実力で人気を獲得!

なかでもブライアン・アブラムス(Bryan Abrams)はグループ随一の歌唱力を誇り、リードボーカルとして活躍。

デビュー当時は、そのホストチックな外見で、女性ファンを虜に・・・。

そんな人気を博した「カラー・ミー・バッド」

2000年にリリースされた『ザ・ベスト・オブ・カラー・ミー・バッド』から。

 

今や懐かしの“ニュー・ジャック・スウィング”全盛時に登場し、大ヒットを連発。

一躍トップ・グループの仲間入りを果たした彼らの人気ナンバーが目白押し♪

男性コーラス・グループの先駆けとなったカラー・ミー・バッドの大ヒット・シングルが満載されていますが、一度は聞いたことがあるナンバーが必ずあるはず。

 

僕は彼らのコーラスの強みは「バラード」にあるような気がする。

ダンスにもバラードにも対応できる守備範囲の広さが魅力だが、今聞いてもドキドキするのは青春ど真ん中の曲だから?

 

あぁ、今週はこんな気持ちに良くなるなぁ・・・。

 

M2> フォー・ラヴァーズ・オンリー  /  マックスウェル

 

2001年にリリースされたマックスウェルのアルバム「NOW」から。

2ndアルバムから約3年ぶりのリリースになってマックスウェルファンは一体どんな作品を届けてくれるんだろう・・・と期待と不安の中手にした。

想像以上~!美しく、素晴らしい作品だった。

 

1996年にデビューし、「アセンション(ドント・エヴァー・ワンダー)」の大ヒットで、一躍ニュークラシックソウルの頂点に立ったマックスウェル。

優しいヴォーカルが前面に光るスロービートな曲をはじめ、生音にこだわった柔らかいサウンドと、ムーディなファルセット・ヴォイスを存分に味あわせてくれた1枚。

80’sな哀愁メロディ、オーガニックなサウンドは最近良く耳にする音「音」の走りみたい。

鳥肌モノの美しいサウンドを思う存分楽しめる傑作♪

 

さてそんな「NOW」からは7曲目にクレジットされた「フォー・ラヴァーズ・オンリー」

生音のゾクゾクする音にマックスウェルのファルセットが生々しくて。

本物を追求するとシンプルで嘘がなくなるんだろうなぁ。

雑実がなく繊細。

しかし収まらないほどのオーラ。

透明度の高い音を届けてくれます。

久しぶりに聞きましたがこれは「音楽」という名の「芸術」なのだな・・・♪

Hi!心呼吸 3月9日(水)

M1>  Inner City Blues /  エヴァレット・ハープ

 

「エヴァレット・ハープ」はアメリカのジャズ・フュージョン・サクソフォン奏者。

1961年8月17日生まれの現在54歳!

ソウル・ミュージックの分野やセッションミュージシャンとして活躍しているアーティスト。マーカス・ミラーとの共演でも知られる彼。

そんな「エヴァレット・ハープ」の1997年リリースされた「What’s Going on (Cover Series)」

 

「マーヴィン・ゲイ」の同名のアルバムの全曲をカヴァーしたアルバム。

こういうインストの音楽を探していたっていう方に聞いていただけたなら・・・。

かなり気に入ってもらえそう♪

実際にこのアルバムは「マーヴィン・ゲイ」の曲をカヴァーしておりますが、マーヴィン・ゲイ好きの僕にとってはそりゃ良いわけで。

メロディの美しさ、素晴らしさはもちろん良いわけです。

それをジャズ・フュージョンでカヴァーしているわけですから・・・。

大好物なわけです。

 

エヴァレット・ハープがリスペクトしているのが伝わります。

ソロのアドリブのテンションの高さはハンパじゃない!

彼の心底好きなんだ!という気持ちが溢れます。

こういうソウル・フュージョンがもっと聞かれないともったいない♪

ジョージ・デューク、シーウインド・ホーンズが参加してます。

ハズレなし!

 

M2> ときめきはゆるやかに  /    パフ・ジョンソン

 

1996年のパフ・ジョンソンのデビューアルバム「ミラクル」から。

ポスト『マライア・キャリー』ということで華やかにデビューを飾った彼女。

 

長年マライア・キャリーの音楽ディレクターを務めたことでも知られるランディ・ジャクソンや、ウォルター・アファナシエフが参加するなどマライア・キャリーを意識した陣容で送りだされて、その清涼感溢れる歌声で“Forever More”、“Over And Over”などのヒットを飛ばし、アメリカだけでなくヨーロッパやオーストラリアでも人気を博した歌姫。

 

彼女が出したのはこのアルバム1枚のみです。

後にも先にも・・・。

 

2013年に病気のため40歳という若さでこの世を去ってしまう。

こんなに素敵なアーティストがなぜ?

僕は彼女の甘く、素直で綺麗な歌声は特別。

 

ドラマチックに歌い上げる「ときめきはゆるやかに」(Please Help Me I’m Falling)は聞きやすくて彼女の歌の凄みがわかる名曲だと思う。

ピアノのシンプルなメロディに乗った潤いを得た伸びやかで爽やかな声。

この春のシーズンに気持ちよく耳にしみこんでくるでしょう?

 

彼女の声を忘れたくないんですよね♪

Hi!心呼吸 3月8日(火)

M1> Peachfuzz (ピーチファズ)  /    K.M.D.

 

「K.M.D.」1991年のデビューアルバム『Mr. Hood』から。

 

90年代前半のニュースクール期のアルバムから♪

さてK.M.D.はN.Y.ロングビーチで80年代後半に結成されたHip-Hopグループ。

1990年にシングルこの曲「Peachfuzz」でデビュー♪

そしてこのアルバムが1991年にリリースされました。

 

続いて1993年に2ndアルバム『Black Bastards』を制作したものの、人種差別的なジャケが問題となってしまい、メンバーのDJ Subroが事故により突然逝去するという不幸に見舞われることに・・・。

あっけなくその活動に終止符を打ってしまったKMD。

 

このアルバム「Mr. Hood」ですが、

彼らのラフでありながら楽しげな空気を詰め込んだような1枚、

雰囲気としては「De La Soul」の80年代後半に似ているというか同じ空気を感じるというかアルバム『3 Feet High And Rising』にも通じるものを飲み込んで久しぶりに楽しんでみてほしい♪

その昔、色んな音楽を聴き始めて僕が好きな音楽ジェンルって何なんだろう?

と模索している時期に、間違いなくドップリはまった1ジャンル。

このニュースクールの空気に包まれた良い時間の流れ方を久しぶりに浴びてみませんか?

「Peachfuzz」、「Nitty Gritty」などなど・・・

あぁ、このリズムっていいよなぁ・・・この曲の時代・・・ちょっと戻ってみたいw

 

M2>  Yearning For Your Love  / GUY

 

1980年代後半から1990年代初頭にかけての「ニュー・ジャック・スウィング(NJS)」と呼ばれた音楽スタイルのブームに乗って人気を集めた「Guy」(ガイ)

 

1987年、ニューヨーク・ハーレムにて、音楽プロデューサー、ミュージシャンだったテディ・ライリーを中心に、アーロン・ホール、ティミー・ギャトリングの3人で結成。

後に大プロデューサーとしても知られるテディ・ライリーが所属していたグループといったほうがご存知の方も多いかもしれませんね。

 

1991年にリリースされた「Guy」絶頂期のアルバム「Guy the Future」から。

絶頂期であり、最高なメロディラインを編み出していた時代。

美しくも切なく古臭くないこの音♪

20年以上も聞いているのに飽きない・・・それだけ名盤だということなのだろうか?

 

「R&B」も大好きな僕でもありますが、このビートを聴いてしまえばもう無理・・・。

今の「R&B」の中に足りないもの。

 

音の余韻と、この腰砕けのNJSのビート・・・このビートこそ醍醐味でもあると思う。

もちろんいまの「R&B」を否定なんてしない。

でももっとアクのある腰砕けの音があってもいいんじゃないかなって。

このクラシックを皆さんはどんな感じで聞くのかな?

腰砕けや~♪

 

ダンサーとして聴かせるR&Bで、本盤以上のものを自分は未だに知らない。

ニュージャック・スウィングもいいが、LET’S CHILLとLONG GONEのバラード2曲は最高にイイ!!DO ME RIGHTにはHEAVY Dが参加

 

Hi!心呼吸 3月7日(月)

M1>  ファイアー・イン・ユア・ハート  /  シセル(シセル・シルシェブー)

ちなみに今日は「消防記念の日」だそうだ・・・。

 

94年にリリースされた「心のままに~Deepest I」から。

「シセル」はノルウェー出身の歌手。ノルウェーでは国民的歌手として人気でしたが、世界的にもファンを獲得。彼女の美しい歌声は「クリスタル・ボイス」と評されます♪

さてそんな彼女が世界から注目されたビッグイベント。

1994年、リレハンメル冬季オリンピックでテーマ曲“Fire in your Heart”を歌い、そして開会式と閉会式で「オリンピック賛歌」の冒頭部分を民族衣装姿でアカペラで独唱。

その姿と歌声に世界が恋をしたわけです♪

僕も「恋」に落ちましたw

さてそんな94年にリリースされた「シセル」が本名の「シセル・シルシェブー」だった頃のアルバム。

ほとんどがノルウェー語で歌われた1枚。

さて冒頭でも書きましたが14曲目には「オリンピック賛歌」が収録されていて、気持ちの高揚を感じてしまいます。

言葉が分かりませんがノルウェー語の響きと彼女の声に湧き上がるものを感じます。

この曲もノルウェー語で歌われた伸びやかな、民族的なニュアンスを盛り込んだ1曲。

英語バージョンも収録されておりますが、やはりノルウェー語のほうが味わい深くてシックリ来ている。

後半にかけての歌の盛り上がりを聴いていくと、その高揚感に似た気持ちになっていることでしょう♪

一緒に「恋」に落ちましょう♪

 

M2> ファイアーワークス  /   スティーナ

 

1969年、スウェーデンのストックホルム郊外で生まれ、15歳でデビュー。

キーボード、ギター、ベースなども演奏するマルチ・プレーヤーであり、ジャケットのデザインやプロデュースもこなすという性アーティスト。

よく比較対象になっていたのはビョーク。そのビョークとは双璧をなして独特の空気感を放つ存在。

海外ではかなり高い評価も受けているようだが、日本国内での人気はさほどでもない気がする。いわゆるヒット曲があるような女性シンガーではない。

しかし派手さはないですが、いいシンガーなんです♪

 

この唯一無二のウィスパーヴォイスで歌われる彼女の歌は奥が深くて、その奥までは到底探れない。コアのファンの耳を離さない。

中毒性のある声に魔法をかけられるように心穏やかになって、静まり返り・・・。

一秒ずつ絵が描かれるように色を変えながら進んでいきます。

 

1994年リリースされた「瞳の中で・・・」

彼女の世界を思う存分表現するために作られたような1枚。

耳元で囁くメッセージに耳を傾け、彼女の映像を探す音の旅にでもでかけましょう♪

彼女のウィスパーヴォイスは、ただの声ではなく、この声でなければ成立しない神秘的なもの。どうぞその神秘なヴォイスをお楽しみください♪

 

とういわけで、「消防記念の日」

ファイアー繫がりの2曲でした♪

Hi!心呼吸 3月4日(金)

M1> ピーチェズ・アンド・ディーゼル /  エリック・クラプトン

 

1977年発表。

全米アルバム・チャートNo.2を獲得!

クラプトンの代表作に数えられる名盤『スローハンド』

「コカイン」「ワンダフル・トゥナイト」「レイ・ダウン・サリー」など代表曲が目白押しのまさに名盤!ある意味この数曲が入っているだけで集約されてしまいそうな1枚ではありますが、そんな単純なアルバムではありません。

 

僕が個人的に大好きなインストナンバーはラストに収録されている「ピーチェズ・アンド・ディーゼル」。

優しいキーボードが心に染みこみ、クラプトンの美しいギター・フレーズがアルバムの終演を告げるように後を引き、耳にずっと残り続けるメロディ。

さりげなく語りかけてくるようなギター・ソロも魅力的です。

ギターが歌うってよく表現されますが、こういう事なんだ・・・と教えてもらった曲。

 

“スローハンド”とは60年代の、ギター弾きまくりの頃の愛称。

クラプトンが残していく名曲の原点はこのアルバムで作られたベースをこの後も継承していくことになっているような穏やかな雰囲気の漂う名盤です。

 

ギターの歌う歌詞はなんて歌っているんでしょうね?

春風と共に一緒に味わいたい♪

 

M2> フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン  /  ソニア・ローザ ,渡辺貞夫

 

「ソニア・ローザ」はブラジル出身。

伝説の競馬騎手として今もなお人々の尊敬を受ける国民的英雄Olava Rosaの娘としてサンパウロにて誕生する。

裕福な家庭に生まれ、6歳の頃からギターをさわり始め、ジョアン・ジルベルトの曲を覚えるなど音楽性を磨いていきます。

10代でボサノヴァ歌手としてレコードをリリースするなど、頭角を現す。10代では引く手数多の人気ミュージシャンに♪

 

サンパウロでクラブを経営していた小野リサの実父との接触をきっかけに、日本へ渡り、サックスプレーヤー・「渡辺貞夫」さんプロデュースで1970年に日本デビュー。

 

そんな彼女の1987年にリリースされた「ボッサ・ノバ」から。

ソニア・ローザの歌声をサポートするのはもちろん「渡辺貞夫カルテット」♪

なんて豪華なアルバムなんでしょう・・・。

 

日本の今日のボッサ・ノバ文化は彼女の来日と共に始まったといってもいい。

彼女の存在は本当に大きいのです♪

そんな彼女の自分の存在を示すようにアルバムタイトルには「ボッサ・ノバ」

 

約30年前にこの雰囲気を残してくれたクオリティ、美しさ、爽やかさ、全てに感謝です♪