Hi!心呼吸 4月29日(金)

M1>  Wish For You /  フェイス・ヒル

 

フェイス・ヒルはやっぱりカントリーの人なんだ!

ヒットナンバー「this kiss」や「breathe」のようにアップテンポなメロディのヒットをうけ、彼女の世界が持つイメージは決定的に印象付けられたかんじがしますが、もともと彼女は『アメリカ、ミシシッピ州ジャクソン出身』ミシシッピの「ガンボスープ」で育った「ミシシッピの娘」さん♪

 

2005年にリリースされたアルバム「Fireflies」(ファイア・フライズ)

このアルバムで彼女が見せてくれた顔はまさに「カントリー・シンガー」としての表情。

今までももちろんのことカントリー・シンガーとして活躍していたわけですが、このアルバムでシンプルにポップ感を抑え(排除して)素晴らしいカントリーアルバムに仕上げてくれたということ。

本物のカントリーを届けてくれた気がします。名盤。

 

軽快なキャッチーな1曲「sunshine and summertime」

自伝的曲とも言えるカントリーナンバー「Mississippi Girl」などバラエティに富んだ素晴らしい1枚。

原点回帰の意味でこのアルバムを聞くと、なおさら彼女の魅力がたっぷりと感じられます。

そしてこの『wish for you』 はゆったりとしたメロディに彼女のおおらかな歌声が気持ちよく耳に染み入ります。

奥に聞こえるスライドギターとピアノとバイオリンの音色が春風を連想させてくれます。

やっぱり彼女は「ミシシッピ州出身の女の子」♪素敵です♪

 

M2>   LOVE IS THE ANSWER   /   13CATS

 

96年にリリースされたアルバム『MARCH OF 13CATS』から。

 

国際A級ドラマー『沼澤タカシ氏(ぬまざわたかし)』

在籍したファンクバンド『13CATS』

 

THEATRE BROOKや数多くのアーティストさんのバックをつとめる日本を代表するドラマー「沼澤タカシさん」、「キャット・グレイ」、「カール・ペラーソ」

という敏腕プレイヤー3人からなる13CATS♪

 

モダンなファンクミュージック、ディスコミュージックを聞かせてくれるセンスの塊。

スウィングしまくる沼澤氏のドラムは耳が離せません。

ファンキッシュなサウンドがお気に入りという方はオススメ。

 

それにしてもカッコいいんです♪

練されたファンクを聞かせてくれます。

 

磨ききったサウンドにこのテクニックと作りこまれたメロディセンス。

そこにボーカルが乗ると・・・文句なしです。

大人が少し本気を出すとすぐコレだ・・・。

 

ノックアウトです。でも心地いいノックアウトなわけで。

 

 

Hi!心呼吸 4月28日(木)

M1>  キエラ・フォー・ユー  /  14カラット・ソウル

 

1975年に米国ニュージャージー州で結成。(僕のうまれた年)

「グレニー・T.ライト」を中心とする5人編成のア・カペラ・コーラス・グループ。

ニューヨークを中心に活動し、82年に『LOVERS FANTASY』でデビュー。

 

88年には山下達郎さんがプロデュースした「ガール・イン・ホワイト」のヒットで日本での知名度を高める。

それがきっかけで僕は彼らの大ファンになってしまいました。

 

1993年にリリースされた「フォー・キープス」から。

コーラスグループってたくさん存在しますが、例えばTAKE6とか・・・BOYSⅡMENとか・・・その中でも僕のコーラスグループといえば彼らなんです。

 

優しい柔らかい歌声のコーラス。

得意とするバラードもうっぷテンポの曲も味わいたっぷりに聞かせてくれます。

その中でも『キエラ・フォー・ユー』です。

 

「クリネックスティッシュ」のCMでヒットしたクリネックスフォーユーも

同じですけどね。

 

思わず懐かしいと思った方も多いのでは?

 

 

M2>   パリの橋の下  /   ジュリエット・グレコ

 

本作はベルギーで生まれフランスで成功したシャンソン歌手「ジャック・ブレル」

そんなブレルの35周忌に当たる2013年にパリで録音されたトリビュートアルバム。

「今こそブレルに、あなたを愛していたことを告げる時だと思った」

とのコメントにある様に、まさに満を持して制作された渾身の1枚。

もちろん全曲「ブレル」の曲で構成されているという1枚。

『ジャック・ブレルを歌う』から。

 

そんな彼の作品を思いたっぷりに詠うのは「ジュリエット・グレコ」

(彼女は今年6月に最後のツアーを実施するらしい。日本にもお越しになります!ビックリです)1927年2月7日現在 (89歳)であります。

 

さて録音されたとき、彼女は86歳(2014年時)であることに驚きと尊敬と敬愛を抱いてなりません。

フランスを代表するシャンソン歌手であるグレコが交流のあったブレルを思って詠った1枚。

哀愁と存在感と愛で溢れた歌声。佇まい。空気感。エモーショナルな歌に感動します。

 

アルバム最後に収録されたこの曲「パリの橋の下」

2人の思い出の場所「パリ」の名前がついた大事な曲でしょう。

 

明るいテンポにもどこか寂しさと遥かな思いのような温かいものを感じる1曲です。

 

Hi!心呼吸 4月27日(水)

M1>  SUNNY (サニー) /  ジャック・マクダフ & デヴィッド・ニューマン

 

1967年8月8日、9日に録音された名盤を♪

アルバム「ダブル・バレルド・ソウル」から。

 

オルガンをファンキーに弾きこなす「ジャック・マグダフ」と

ソウルフルなブロウアを聞かせてくれる「デヴィッド・ニューマン」の共演♪

まさに大名盤です。

 

「ブラザー・ジャック・マクダフ」はアーリージャズを代表するオルガニストの一人です。

大好きです♪

このアルバムではヘヴィーなオルガンをガシガシ聞かせてくれています。

 

そして脇でサックスを披露しているのはソウルテナー奏者として右に出るものはいない「デヴィッド“ファットヘッド”ニューマン」

 

主張しすぎないノックアウト寸前の色っぽいサックスを聞かせてくれます。

そんな2人の顔合わせ。

2人の大物がお互いに配慮しながらジェントルマンな演奏を聞かせてくれるんです。

真っ黒なソウルジャズを聞きたい方はもちろん。

こんなヘヴィーなジャズをお気に召した方はどうぞディープな世界に♪

 

名盤には名曲のカヴァーも収録されています。

この「Sunny」も気持ちいいカヴァーです。

 

M2> 4月になれば彼女は  /  アート・ガーファンクル

 

1997年にリリースされたベストアルバム

『アクロス・アメリカ~ベリー・ベスト・オブ・アート・ガーファンクル』から。

 

アート・ガーファンクルは1984年5月からアメリカを徒歩で横断する旅行を始めていて、その完結を記念して、1996年4月12日から13日エリス島の移民管理局でライブを行った模様を収録した1枚。

 

「天使の歌声」と称された美声に渋さも加わり,

サイモン&ガーファンクルとまた違った「4月になれば彼女は」を聞かせてくれます。

ソロの代表曲、ビートルズのカバーもしっかりと収録。

これをライブで。

 

この方は本当に歌が上手いんだって実家できる1枚。

やっぱり実力共に素晴らしい歌手だと感動します。

 

四月は長い冬が終って、明るい希望の季節。

季節の移り変わりと恋愛のイメージを混ぜ込んで、

美しく歌い上げた名曲。

 

さぁ、もうすぐ5月。

今だからこそ、良い曲を丁寧に聞きたくて。

Hi!心呼吸 4月26日(火)

M1> With You In Mind(ウィズ・ユー・イン・マインド)/  アラン・トゥーサン

 

ニュー・オーリンズの大プロデューサー『アラン・トゥーサン』

エルヴィス・コステロや中島美嘉とのコラボレーションで再び脚光を浴びている78年のアルバム「MOTION」に収録された1曲。

 

バックのアーティストの名前だけでもアルバムを手に入れたい気持ちになります。

ラリー・カールト、ニック・デ・カロの名前を見れば、良い想像が出来てしまう♪

「アラン・トゥーサン」のピアノとヴォーカルはハッキリと分かっちゃう。

この渋さと包容力。

 

ジェリー・ウェクスラー指揮のもと集結した豪華なメンツの演奏の下、柔らかくもソウルフルなボーカルがアルバムを彩ります。

 

スロウなメロディにギターのソロが涙を誘い、哀愁の言葉のごとく、遠い記憶を手繰るようにメロディに自分の過去を投影して、それぞれの時間を思い出す。

 

後半に聞こえるコーラスに胸が熱くなり、何度聞いてきただろう。

切なくも包み込んでくれるであろうアランのボーカルをいつの時代も求めていたようです。

 

音楽史に燦然と輝く傑作だと思います。

この時季に聞くと・・・来るね・・・。

 

M2>  スラップスティック  /   ジョシュア・レッドマン

 

1995年にリリースされたこちら。

「スピリット・オブ・ザ・モーメント~ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」から。

「ジョシュア・レッドマン」がカルテットを率いてクラブ出演したときの記録。

ライブ盤です。

 

その勢いのあるプレイは最高です。

あまりライブ盤を聴くことはありません(だって疎外感をかんじるからw)がこの内容は飽きさせない選曲とプレイに納得♪

 

勢いあるグループのグルーヴをそのままコンパイルした1枚。

聴いているだけでテンションも上がってきます。

オリジナルの曲の間にスタンダードを挟むという緩急の付け方。

純粋にジャズ・ファン、ジャズの楽しさを伝えてくれる1枚になっている。

 

スローやバラードのドラマチックなソロ。

モダンな空気を帯びているところもさすが。

ジャズの長尺の演奏も聴けてしまうのもこの構成のなせる業か?

 

新生カルテットの意気込みを感じさせる凄まじいパワーだ。

これは買いです♪

Hi!心呼吸 4月25日(月)

M1> ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ  /  ナイロンズ

 

「ナイロンズ」は1980年代に活躍したカナダ出身の4人組アカペラ・ヴォーカルグループ

30年以上の歴史を持つアカペラ界のレジェンドです。

過去には7枚ゴールド・アルバム、6枚のプラチナムアルバムを誇るというスーパーグループ。

コーラスの実力はもちろん・・・素晴らしい。

アカペラがお好きな方でまだこのコーラスを聞いていない方は是非お聞きいただきたい。

バラードももちろんのこと、アップテンポのものも聴き応えたっぷり♪

1枚通して飽きさせない。

 

この94年にリリースされた名盤「二人のシーズン」から。

「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」はキャロル・キングとジェリー・ゴフィンの名曲のカバー。

リードヴォーカルは「ガース・モースバウ」がつとめています。

重厚でいて繊細のコーラスに柔らかなモースバウのメインがしっとりと聞かせてくれます。

 

コレだけ有名でありながら実は日本ではあまり知られていない・・・なんで?

幾度となくメンバーチェンジを繰り返してきた彼ら。

 

「クロード・モリソン」「アーノルド・ロビンソン」「ガース・モースバウ」「ゲイビン・ホープ」それぞれのメンバーの実力を味わうタイミングです♪

メンバーチェンジが少なかったらもっと良かったのに・・・なんて。

 

M2> ウィッシュ・ユー・ウェル /  ベティ&ステッフ

 

こちらも「カナダ」出身。モントリオールを中心に活動するボサ・ノヴァ男女デュオ

『ベティ&ステッフ』彼らのヒットアルバムがこちら。

当時2万枚を売り上げ、注目を集めました。

 

2001年にリリースされたデビューアルバム「ウィッシュ・ユー・ウェル」からのタイトルチューン。

“ベティ”ことエリザベート・プロヴォンシェがヴォーカル、“ステッフ”ことステファン・カローがヴォーカル兼ギターを担当。

ベティの姉の結婚式でいっしょに演奏したのがデュオ結成のきっかけらしい。

 

彼らの音楽はその当時、ボサ・ノヴァが注目され始めたタイミング。

数多くのボサ・ノヴァアーティストが登場しておりました。

その中でもポップでもあり、ボサボサしていない(どっぷりボサ・ノヴァではない)ボサを聞かせてくれたアーティストさん。

爽やかでいて都会的なサウンドは鮮烈でした。

街角のカフェで聴くにもピッタリ♪

 

少しジャズ、スパニッシュのニオイがするステッフのギターが心地いい♪

ボサをラフに聞きたいという方には大変オススメな1枚です。

 

良質な1枚を晩春にご用意してくださいませ♪次の季節のために♪

 

Hi!心呼吸 4月22日(金)

M1> Fences And Barriers (フェンス・アンド・バリアーズ) /  インコグニート

 

2004年にリリースされたインコグニートのアルバム「Adventures in Black Sunshine」

インコグニートの絶頂期な気がしてなりません。

まぁ、単にメチャクチャ聴きまくった時代がこの当たり。

ブルーイの世界に迷い込み、心地よすぎて変えるタイミングを無くした感じ。

 

このグループの黄金期を支えたハスキーボイスの歌姫「メイザー・リーク」が復活して、とろけるような甘い歌声を披露してくれた作品でもあります。

もう一度原点に。アシッド・ジャズ/ファンク・フレイヴァー満載!

この新鮮さに感動しながら聴いた思い出があります。

実に気持ちいい♪

もう10数年も前の作品なんですね・・・。

90年代のインコグニートのリードボーカルだったメイザーが感バックしたことでシンプルにオーソドックスになった作品だからこそ嬉しかったんです♪

あの90年代のアシッド・ジャズの流れに中心で突っ走ったインコグニート。

ブルーイのやりたい事を洗いざらい風呂敷に広げて、一つ一つ形にしていったような丁寧な曲たちが輝きます。

今でも輝いています。

センスがキラリ♪

メイザーの歌声がキラリ♪

 

インコグニートのファンの方は改めて聞いてみません?

アシッド・ジャズ好きな方!やっぱり良いですよね♪

ブルーイ色に染まります、僕。(宣言w)

 

M2>  ライト・トゥ・ウォーク・アウェイ /  サウスサイド・ジョニー

 

「余裕」と「貫禄」ということだろうなぁ・・・。

しみじみ山でキャンプなんかしながら、ジックリ聴いて、ランプの明かりなんかの下でコーヒーなんぞを飲みながら・・・最高だ!

そんな音楽です。

 

「サウスサイド・ジョニー」ことジョン・ライオンは1948年、ニュージャージー生まれのアーティスト。

かのブルース・スプリングスティーンとは旧知の仲♪

ブルース・スプリングスティーンが1975年に『Born To Run』でブレイクしたのを受け、翌年「サウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークス」もデビュー♪

 

イブシ銀の作品が到着したのは1991年。

通算11枚目のアルバム「Better Days」から。

この作品には友人「ブルース・スプリングスティーン」、「リトル・スティーヴン」も参加しているという感動作。

この3人が創造する世界はいつだって「男」

 

男の友情がこのアルバムを構成し、ハードボイルドな歌詞で盛り上げてくれる。

少し新年度に疲れが出てくるとき。

男クサイ、骨太の音楽で背中を押されたいという方には持って来い!

 

たまにはこんなハードボイルドな曲で週末に突入です♪

Hi!心呼吸 4月21日(木)

M1>  オール・ザ・ウェイ  /  コリアーナ

 

1990年にリリースされた「リビング・フォー・ラブ」から。

 

さて「コリアーナ」は名前の通り韓国のヴォーカル・グループ。

1979年にデビューした韓国の4人組ポップ・グループです。

 

彼らの事を覚えている方も多いはず。

1988年今から28年前にもなりますがソウル・オリンピック。

 

そのソウル・オリンピックの主題歌を歌っていたのがこの「コリアーナ」!

 

英語と韓国語のバイリンガルが売りで、「ジョルジオ・モロダー」がプロデュースした

ソウル・オリンピックのテーマ・ソング「Hand In Hand」が世界的に大ヒットしました。

あの会場で世界にメッセージを放ったアーティストです。

通りで歌声の広がりとスケールが大きいこと。

 

さてそんな彼らの1990年5月にリリースされた「リビング・フォー・ラブ」

 

聴くたびに思ってしまうのは、韓国のヴォーカル・グループには聞こえないということ。

というのは普通に聴いたら欧米のヴォーカル・グループにしか聞こえない・・・。

じゃないですか?

 

それだけ実力と経験を兼ね備えたアーティスト集団ということでしょう。

90年代の音に懐かしさを覚える名バラード「オール・ザ・ウェイ」♪

 

M2> 宇宙,もしくは深遠なる愛の力 /  レディ・リネット&ザ・スポークスメン

 

1995年のデビューアルバム「When Roots Let Go ホエン・ルーツ・レット・ゴー」から。

 

『レディ・リネット・アンド・ザ・スポークスマン』

((Lady Lynette & The Spokesmen)は、スウェーデンのポップバンド。

スウェーデンの音楽プロデューサー、トーレ・ヨハンソンがプロデュース。

その当時トーレ・ヨハンソンの名前はいたる所で見られましたね。

日本がスウェーデン音楽(スウェディッシュ)に溢れていた時代です。

 

キラキラサウンドがたくさんリリースされていましたが、彼らは一味も二味も違っていたんです。

まずは黒人シンガー「レディ・リネット」を起用しているところ。

彼女は南アフリカ出身の黒人女性ボーカルです。

リネット様を中心にフルートやギターがキラキラしたダンス・ソウル。

あまりにもオシャレでソウルフルでそれまでのスウェディシュのイメージを変えてくれたアーティスト♪

ただ、「レディ・リネット・アンド・ザ・スポークスマン」名義のアルバムはこれだけ。

 

後にはレディ・リネットのソロ名義で何枚かのリリースもありますが、ソロもやはり良いんです。

この季節にはスウェディッシュが似合いますもんね。

カラフルな洋服とご一緒にどうぞ♪

Hi!心呼吸 4月20日(水)

M1>  free  /  サイモン・ウェッブ

 

マンチェスター出身のイギリス人歌手、作詞家、俳優「サイモン・ウェッブ」

ロンドンを拠点に活躍するBlue(ブルー)のメンバーとしても活躍しているサイモン。

 

そんな彼が放った2005年アルバム「Sanctuary」(サンクチュアリ)から。

ちなみにブルーの時にやっているラップはこのアルバムには存在しないw

 

サイモン自らの自分の音楽のジャンルをR&Bではなく、「アーバン・フォーク」だと言う。

このアルバムには彼のやりたい音楽が収録されている。

そのまま何気なく聴いていると単なるR&Bに聞こえてしまうかもしれない。

しかし、根底に流れるフォークの流れ。

アコースティックなギターの音色にに鍵盤が重なり、シンプルで重厚な音が作られた。

それは彼のオリジナルな世界だということはすぐに理解できる。

 

聴けば「なるほど」と。

このアーバン・フォークという音楽ことが理解し始める。

聞きやすいメロディと穏やかな雰囲気がアルバム全体を覆う。

すんなり耳に飛び込んでくるメロディは「アーバン・フォーク」♪

 

今まで全世界で800万枚を売り上げてきたブルーの楽曲の数々を使ってきた

彼がブルーの色も残しながら、全く別の路線で勝負した「アーバン・フォーク」は

挑戦的でいてソフトだったり。

この両面の「ソングライティング」にやはり才能と脱帽したくなるのです。

はい!脱帽~♪

 

M2.  シャイン(ウェイティング・フォー・スーパーマン・バージョン)

/ ジョン・レジェンド

アーバン・フォークに続いては「アーバン・ソウル」をどうぞ。

 

ジョン・ジェンドが2010年にリリースしたアルバム「ウェイク・アップ!」から。

じっくりと味わいたいアルバムです。

アルバムは以前からジョンと交流が深いことでも知られる「ザ・ルーツ」との全編コラボ・アルバムということだけでも良質に決まっています♪

 

内容だって最高でしょう!

だってダニー・ハザウェイ、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノートなど主に70年代のソウルミュージシャンの名曲をカヴァーするというもの。

その他にも、ビル・ウィザース、カーティス・メイフィールドの曲なども・・・。

涙が出ちゃいます。

感動で。

 

日本でもネットを中心に大きな話題を呼びましたね。

その中から日本盤のボーナストラックで収録されたこのアレンジの「シャイン」

シンプルにピアノとジョンの歌声だけという、なんとも強気な1曲♪

じっくりと味わうように何度も何度も繰り返して聞きたい1曲。

シンプルだからこそ・・・切なくも哀愁を帯びながら歌い上げるジョンの声が胸に来ます。

 

クラシックなソウルやR&Bをお好きな方にはツボの選曲かもしれません。

なんと言ってもジョン・レジェンドの声はどんな風にでも輝きます。

天性の歌声ってやつです・・・これ♪

 

Hi!心呼吸 4月19日(火)

M1> パ・ロ・ニーニョ ~子供たちへ~(コロンビアーナ)/  沖仁(おきじん)

 

1974年生まれ。14歳より独学でエレキギターを始め、高校卒業後カナダで一年間クラシックギターを学ぶ。その後、スペインと日本を往復し20代を過ごしながら、帰国中の1997年、日本フラメンコ協会主催新人公演において奨励賞を受賞。

2000年5月帰国。 2006年、3rdソロアルバム「ナシミエント~誕生~」でメジャーデビューを飾った『沖仁』氏。

 

2011年にリリースされた沖仁さんのアルバム「Concierto[コンシエルト]~魂祭~」から。

沖さんの奏でるギターの音色の優しくもピリッと刺激的な演奏が収録されています。

全体的にこのアルバムにはフラメンコの要素もたっぷりと収録されてエネルギッシュでフレッシュな音が並びます。

スペインの生活で勝手に身に染み付いたDNAをこのアルバムで表現してくれているようです。

進化をとめない沖さん。

僕はまだお会いできていませんが、いつかはご一緒したいアーティストの一人。

よく「ギターが歌う」なんて表現がありますが、棒にはギターが「笑って」いるように感じます。イキイキとしていて小気味良い。

もちろんリズムもそんな気持ちにさせてくれるんでしょうが、それだけではない魅力が彼にはあるようです。

 

さてギターの世界旅行に出かけてみることにしましょう♪

アナタはどんな世界を見れるかな?

そしてこのギターはどんな表情をしているのかな?

 

M2>  セカンド・スキン  /   ヘザー・ノヴァ

 

1996年にリリースされた「グロウ・スターズ」から。

バミューダ諸島出身の女性シンガーソングライター「ヘザー・ノヴァ」

 

10代後半に学校通うようになるまで、弟・ミシカと両親と伴に、バミューダ諸島内を漂うボートのなかで育った・・・という特異な経歴がある彼女。

彼女の音楽は海のリズムが支配しています。

歌声の向こうには波の音が聞こえる・・・ような気がします。

それほど海とリンクしている音を届けるアーティストはいない気がします。

 

自然を感じる緩やかなリズムとどこまでも緩やかにしなやかに伸びる歌声。

時々、重く、暗い夜の海のように歌われる彼女の声は、一瞬のうちに青い海へと表情を変え、バミューダの海や風や星を想像させてくれているようです。

遠くの国に連れて行ってくれているような気分にさせてくれるところがあります。

 

このアルバムのタイトルトラック「グロウ・スターズ」は

「輝く星の下でキスして♪」なんてロマンチックな歌詞で始まります。

自然も愛する彼女はやはり女の子だったんだ。とホッとしたり。

 

個人的に「セカンド・スキン」の歌声に惚れ込んでしまったわけで。

自然体の彼女と旅に出かけるとしましょうか♪

どんな風景をみれるかな?

Hi!心呼吸 4月18日(月)

M1> All I Need to Know  /   ブリンドル

 

2002年リリースのアルバム「ハウス・オブ・サイレンス」から。

「カーラ・ボノフ」、「アンドリュー・ゴールド」、「ウェンディ・ウォルドマン」、「ケニー・エドワーズ」によるスーパー・グループ『ブリンドル』のセカンド・アルバム。

 

さてこの「ブリンドル」というグループは1960年代末にロスにて結成され、1970年にシングル「Wake Up This Morning / Let’s Go Home and Start Again」をリリースするも、アルバムを発表する機会が得られずに解散してしまった幻のグループ・・・。

そうそうたるメンバーである。

アルバム・デビューを果たせぬまま解散し、それぞれの活動で名をあげた4人が

20数年ぶりに集合して95年にデビュー・アルバム「ブリンドル」をリリースしてから7年後にリリースされたのがこの「ハウス・オブ・サイレンス」

1970年代後期の香り漂う、フォーク・ベースの良質な音が詰まった作品です。

それぞれの成功を手にして改めて音楽に向き合ったとき、表現された音楽はシンプルなフォーク。

彼らの原点の音楽に立ち返った雰囲気です。

アルバムの中で存在感を放っているのは「ウェンディ・ウォルドマン」

リード・ヴォーカルを一番多く担当しています。そして「カーラ・ボノフ」の存在も忘れてはなりません。

以前もカーラの曲をお送りしましたが、この清楚で気品溢れる歌声は春先にも聴きたくなってしまう・・・。

だって仕方ないじゃないの♪

 

M2> ブロークン  /  ジェイク・バグ

 

1994年2月28日生まれ。(現在22歳)イギリス出身シンガー・ソングライター。「ジェイク・バグ」

2013年にリリースされた彼の大ヒットデビュー作「ジェイク・バグ」より。

14歳でギターを始め、17歳でマーキュリー・レコードと契約。

 

「ボブ・ディランの再来」と世界でも注目を集め、シンプルに鋭いアコギによるリフと疾走感溢れる曲展開、いきなり心を鷲掴みにされるインパクトの強い作品♪

全体を通して聴いた印象としては、やはりボブ・ディランの名を出さざるを得ない作風だろうか。正直ここまで率直にディランの存在を意識させられるアーティストというのは、ここ十数年でもそうは居なかったんじゃないだろうか。

 

御大ディランがデビューして(今年は日本ツアーも発表されましたが、ちょうど今日は東京でコンサートをすることになっている。)時代を変化させ、コレまでの時代の中でディランのようなアーティストがたくさん出てきたか・・・。

そんな時代の中に出現したジェイクは本物。

類まれな才能と、恐ろしさも兼ねそろえた音楽センス。

デビュー作でそれが実証された。

世界中で耳を奪われることになるのだから。

 

今年はフジロックの出演も発表され御大と本人も日本でパフォーマンスとは。

何かのパワーが日本に呼んでいるのか。

今年も耳を奪っていただきましょう♪